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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第63話
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ァリマールの中へと吸い込まれた。

「おいおい……そんなのアリかよ?」

「あはは、ちょっとばかり見くびっていたみたいだね。でも―――これでやっと”起動条件”も整ったみたいだ。」

一方完全に戦う気をなくしたマクバーンが呆れている中カンパネルラは呑気に笑った後懐から取り出した装置のボタンを押した。すると紫の神機が立ち上がった!



「動きやがったか……!」

「昨日の時と違う……!?」

「フフ、昨日は霊子エネルギーの充填が十分じゃなかったからね。だが、条件はクリアできたしもう”武装”を使うことができる。」

動きだした紫の神機にアッシュとエマが驚いている中カンパネルラは不敵な笑みを浮かべて説明をした。

「中に入るのはこれが初めてね………尋常な相手じゃなさそうだけど何とかなりそう……!?」

「前回戦ったタイプより小さいが機動性は遥かに高そうだ。妙な力の流れも感じる……まずは様子を伺いつつ崩すぞ!」

「了解だ、リィン。」

「教官―――助太刀します!」

セリーヌの問いかけに答えた後に呼びかけたリィンの言葉にヴァリマールが頷いたその時、ユウナがリィンに映像付きの通信で加勢を申し出、ユウナが操縦するドラッケンはユウナの得物である機甲兵戦用に造られたガンブレイカーを構えた。

「止めても無駄らしいな?」

「ええ―――当たり前です!あたしならではのクロスベルの意地、何としても示してみせます!」

リィンの確認の言葉にユウナが頷いたその時、ユウナのARCUSUが輝き始めた!

「これって……!」

「やはり発動したか……」

「うむ……おぬしらの新たな力だ。」

「フィーたちに聞いた……」

「騎神を起点に新旧Z組と特務部隊を結ぶ、霊的な結びつき(リンク)……!」

「うふふ、一部Z組でも特務部隊でもない人達も結んでいるんようね?」

それぞれ輝き始めているARCUSUにリィン達が驚いている中レンはからかいの表情を浮かべて自分達と同じように輝き始めているARCUSUを持つアルフィンとリーゼアリアに視線を向けた。



「あら、わたくしもですか……?」

「え………ど、どうしてアルフィンさんとリーゼアリアさんまで………」

「………アルフィンは兄様の夫で、リーゼアリアは”貴女や私と同じ兄様にとって大切な妹の一人”だから、その関係で結んで(リンク)しているのだと思うわ。」

「エリゼお姉様……」

困惑しているアルフィンとセレーネの疑問に静かな表情で答えたエリゼの推測を聞いたリーゼアリアは驚きの表情でエリゼを見つめた。

「これが……”騎神”を使っての戦闘の際に発生する結びつき(リンク)……」

「感じる……教官とユウナたちを。」


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