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東方刑務所の人狼ゲーム
真実と嘘と死のゲーム〜三風一鶴side〜
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サ頭に刺さっているが、聖月をこうやって扱えることはあまりないので、今はひたすらこの状況を楽しんでいる。
「あ、他の役職はー?ほら、共有者とかは重要なんでしょ?」
 セブンくんの発言。少し危ない気もしたが、きっとそれに気付く人は居ないと思う。まぁ、猿也や聖月にはわかると思うけど。
「共有者は占い師ほど重要な役割ではないから、まだ名乗り出ることができないんだよ。会議を進めるうえでは重要だけどね」
 「へー」と言うセブンくん。
 セブンくんはきっと他の役職、つまり狩人や霊媒師などもカミングアウトして欲しいと願って言ったのだろう。普通の人狼ゲームならみんなが役職をカミングアウトしてから進めるのが基本的だから。
 だけど、さっきの言葉は他の意味にもとることができる。
「そういうことだね。それにしてもセブン君。他の役職持ちを探しているようだけど、俺には人狼が他の役職持ちを狩るために聞いた質問のようにも聞こえたけどもしかして……君が人狼じゃないのかい?」
「ちょっと、お兄ちゃん!?」
 急に何か言い始めたと思ったら、流石輝にぃ。気付いていたね。
 そう、人狼だったら役職持ちを早めに消しておく方が良いのだ。早めに役職持ちを消すことで、村人側が不利になり、ゲームに勝ちやすくなる。
 だから、人狼が有利にゲームを進めるための質問として輝にぃは捉えているのだろう。
「セブンは違うと思うよ?嘘ついてそうな感じじゃないし……」
 聖月が必死に「違う」と言っているが、輝にぃは絶対に聞かないと思う。
「そうだ?俺は市民だっての!」
 セブンくんも必死に「違う」と主張するが、輝にぃは冷ややかな声で言った。
「もうわかったよ。



セブンくんは嘘をついている」



「っ!……ワケわかんないことばっか言うな。俺がいつ嘘を吐いたんだよ!さっきの発言の中に俺を疑うことあったか!?場を混乱させて……アンタ、人狼だろ!それか狂人か?」
 焦って反論するセブンくん。だが、皆は目を見開いて彼を見ている。最初は輝にぃに反論していた聖月でさえ。
 きっと、このゲームが初めての人でも分かると思う。セブンくんが嘘を吐いていることが。
「ははは、まぁ落ち着いてよ。またボロがでちゃうよ?さっき、君は村人の事を市民と言ったよね。人狼ゲームでは村人を市民と言ったり、狩人のことを騎士と言ったりすることがあるんだよ。けど、君は陽くんが経験者はいないかって聞いたときに、初心者って言っていたよね?それって、人狼経験者が油断させるためについた嘘だと言わないかい?」
 聖月がそろそろ何かを言うと思っていたが、それは無理そうだった。ただただ、自分の兄の言葉を信じるか、自分が管理する囚人の言葉を信じるかを迷っていた。
「……確かに、俺は経験者だ。別のムショで一度やったことがあ
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