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虹にのらなかった男
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ておいたというのに!

原作と同じじゃねーか!

『お、おいおいアベル。俺に当たるなよ…』

「あ、あぁ…すまんなヴェルツ…」

『で、やっぱりお前WBにも関わってたのか?』

「当たり前だ。本来のWBはかなり脆弱な艦だった。その改良案を…」

ん?もしかして原作通りなのって俺の改良案のせいだったりするのか…?

『おい、どうしたアベル?』

「いや、なんでもない。それとアベル、俺達からも朗報だ。ガンダムが組上がったぞ」

『本当か!?』

「あぁ、近くテストを行う」

『やっとシュミレーターとおさらばだぜ!』

「バカ。まだ実機とシュミレーター交えてだよ」

『えぇ…もうヤなんだけど…』

「ローザに勝てないからか?」

『ぅぐっ…』

「大丈夫、実機には軍規で乗せられないから」

まぁ、原作通りに進めばローザも乗るかもしれんが…

『……お前は乗れるだろうが』

「技術中尉だし」

そう、俺は一応軍籍を持っているのだ。

テムレイ大尉の助手として、MS開発セクションのNo2として。

「大佐、ヴェルツに何か言っておく事ありますか?」

「………本当に彼にやらせるのかね?」

「らしいぜヴェルツ」

『想像通りだな』

まぁ、正規パイロットの中で一番上手いのはヴェルツだし。

「ま、実機テスト楽しみにしとけや」

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