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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第62話
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き!!」

「!!あ、あぶな〜………まさか、灰のお兄さんの妹まであんな高レベルの術者だったなんて、驚いたな……」

側面から片手に電撃が迸る程の魔力を球体状へと集束させた後解き放ったエリゼの魔術に気づいて慌てて回避したカンパネルラは自分がいた場所で大爆発を起こしたエリゼが放った魔術を見ると冷や汗をかいて驚いていた。

「呑みこめ―――ダークイレイザー!!」

「く……っ!?」

そこにマキアスのショットガンから放たれた暗黒の重力エネルギーによってカンパネルラは動きが封じ込められ

「「玄武の地走り!!」」

「ぐっ!?」

レンとサフィナはカンパネルラを中心に十字(クロス)させるように地を這う斬撃を放ってカンパネルラにダメージを与えた。

「フッ、お返しだ――――ガリオンフォート!!」

「アークス駆動――――ガリオンフォート!!」

「ヤバ――――あいたっ!?」

オリビエとエマが発動した先程自分が撃ったアーツと同じアーツをその身に受けたカンパネルラはダメージを受けると共に再び怯み

「業火よ、全てを焼き飛ばせ――――灼熱の大熱風!!」

仲間達が攻撃している間に魔術の詠唱を終えたアルフィンがカンパネルラを中心に業火の竜巻を発生させる魔術を叩き込んだ。



「あつつ………まさか、僕にここまでダメージを与えるなんて、さすがはブルブラン達を退けたオリヴァルト皇子達って所か。――――だったら、僕もとっておきを出そうかな!」

攻撃の最中に転移で攻撃範囲から逃れたカンパネルラはエマ達に大ダメージを与える為にSクラフトを発動し、カンパネルラの幻術によってカンパネルラの頭上にかつてノーザンブリアを絶望へと追いやった古代遺物(アーティファクト)――――”塩の杭”を模倣した巨大な”杭”が顕れ

「させません!我が求めに応じ、今こそ顕現せよ――――其は堅牢、我等を守る唯一の盾!其は流麗、昏黒を照らす無二の鏡!」

カンパネルラのSクラフトに対抗する為にエマがその場で詠唱をして魔導杖を振り回しながら舞うと、幻影の城がエマ達を囲むように顕れ始めた。

「さすがに反則?でも、やっちゃおうっと!アハハハハッ!全部塩になれ!!」

「照らせ――――パレス・オブ・エレギオン!!」

そしてカンパネルラが頭上の杭を自分達に向けて放った瞬間、エマの魔術によって完成した幻影の城はどんな攻撃も防ぎ、そして反射する結界をエマ達に付与し、カンパネルラが放った杭がエマ達に命中すると結界はエマ達を守り、本来受けるはずだったエマ達のダメージをカンパネルラへと反射した!

「ああああああああああああっ!?ぐっ………ま、まさか……今のを防ぐどころか、反射するなんて……!?」

自分が放ったSクラフトによって大
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