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ハルケギニアの電気工事
第29話:課題消化!(その4:皇帝一家精霊とご対面!!)
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 お早うございます。アルバートです。
 昨日は屋敷の前に水の上級精霊である『ウンディーネ』の為の池を作ったのですが、いざ水を引く段階で地下水脈の位置が離れすぎてる事に気付きました。そのままでは水を引く事が出来ないので、どうしようかとしばらく悩むことになったのです。
 そこに土の上級精霊が現れたので『ラサ』という名前を付けて上げたら、池から地下水脈まで地下に水の道を作ってくれました。そうしたら今度は、早速その道を通ってラグドリアン湖にいるはずの水の上級精霊がやって来て、池を水で一杯にしてから名前を要求されたので、『クウィンティ』という名前を上げました。
 これで、ようやく上級精霊とのイベントを無事コンプリート出来たのでホッとしましたが、その後で、やたらと感動した母上に締め落とされ、ゾフィーさんに助けて貰った挙句、あとでアニーや母上に冷やかされて大変な目に遭いました。
 ともかく、上級精霊4体と友好関係を築く事が出来ましたから、今後の領内改革にもいろいろと助けて貰う事が出来るでしょう。ただ、水の上級精霊についてはモンモランシ家あたりに何か言われそうなので、ばれないように注意しましょう。

 さて、そうこうしているうちに皇帝が到着するダエグの曜日となりました。
 すでに昨日には隣の領内に入って一泊している事が伝えられており、街道周辺の村や町では、街道を通る皇帝一家を一目見ようという領民が朝から集まって、今か今かと待ち構えています。今日は皆さん臨時休業のようですね。日本なら天皇陛下の行幸に道路で国旗を振って歓迎するという光景を思い出しますが、この世界ではそこまでの事はなく、ただ皇帝一家を見てみたいと言った感じのようです。
 どこから聞きつけて集まってくるのか、街道沿いには食べ物や飲み物を売る、物売りの屋台まで出て、皇帝を待っている領民達も屋台の食べ物を買って食べたり飲んだりしながらのんびり待っています。まるでお祭りの縁日のような賑わいですね。
 ボンバード家では今週初めから皇帝を迎える準備が始まり、今日も朝から母上の指揮の下、最終確認が行われていました。また、父上の指示で諸侯軍から迎えの兵が、護衛をかねて領境迄行っています。
 僕は、朝から『改革推進部』の人たちと公衆浴場の掃除をして、屋敷のコック長と食堂のモーリスさんにメニューの確認をしたり、それぞれの部屋の掃除をして皇帝の到着を待っていました。

 朝早くに隣の領主屋敷を出発したという報告が鷹便で届き、皇帝一家が領境を越えたのは朝9時頃でした。領民の喚声に迎えられて、着々と街道を進んできている状況が逐一知らされてきます。
 11時を回る頃、彼方から小さく喚声が聞こえるようになり、その喚声がだんだんと近づいてくるのが解ります。そして、屋敷の玄関からも遠くに皇帝一家の乗る馬車の姿が見えてきま
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