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繰リ返ス世界デ最高ノ結末ヲ
00.K猫と白猫
第一章
Phase.02
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 暫くレンと琴葉が会話を交わしていると、いきなり扉がドカン!と、可笑しな音を立て、勢いよく開く。

「コトっ!」
 扉の奥から、物凄い勢いで走ってきて、琴葉の前にある机を飛び越え、少女が琴葉に抱きつく。黒猫は危険を感じてか、琴葉の頭の上に飛び乗っている。
 ぐえっと情けなく声を漏らした琴葉。琴葉に抱きついた少女は、更に腕に力を込めて行く。

「あああ、リサさん! 琴葉さんがぁ……」
 少女・アリサ・フィルスコートは、きょとんという様な表情を浮かべ、レンを見る。そして、その微妙そうな表情を見て、にんまりと笑みを浮かべる。
「あ、あの……リサちゃん? 苦しいんだけど……」
「コトなら大丈夫だからー!」

 アリサの金色の髪が揺れる。緩い三つ編みが琴葉の頬を擽り、琴葉が笑いを堪えているのが分かる。
 すると、また扉の奥から一人の少女が現れ、今度は小走りで琴葉に近付く。そして、アリサ同様抱きつく―――のでは無く、アリサを引っ張った。

「リサっ……ダメだよ、琴葉さんが困ってる……」
 語尾に向けて小さくなって行く声だったが、アリサにはしっかりと聞こえていた様で、琴葉から離れる。琴葉は数度咳をした後、頭の上から黒猫を下ろす。

「あ、リサちゃん、ユリちゃん! 勝手に琴葉さんの執務室に入らないー!」
「あ、ソラが来ちゃったじゃん! ルイに怒られるのはいやだ!」
 さっとアリサの後ろに隠れるユリちゃん≠アと、ユリア・フィルスコート。アリサとは双子の関係だ。
 また扉の奥から現れたのは、栗色の髪を靡かせる一人の女性。七星宙だった。
 宙は直にアリサとユリアの腕を掴み、自分に引き寄せる。その横で、レンが微妙な表情を浮かべている。黒猫に至っては、飽きて気持ち良さそうに伸びをしている。

「あーっ、くっそ! 何処行った、リサぁあ! ユリぃい! ……って、ああっ! 居たー!」
「げぇっ! ルイじゃん」
 廊下から聞こえてくる怒鳴り声に、宙の腕の中に閉じ込められているアリサが反応する。声が聞こえた直後に、深い緑色の髪が部屋の中に入ってきて、アリサとユリアを指さす。

「勉強中に逃げてんじゃねぇええ!」
 彼は水城涙。現在は琴葉からの命令で、アリサとユリアに勉強を教えていたところだったのだが、二人は少し目を離した隙に部屋を脱走し、琴葉の執務室に逃げ込んできたのだ。
 最早、この場では空気と化した琴葉とレン。二人は苦笑が浮かぶ顔を見合わせ、揃って溜息を吐いた。

「先程からとても騒がしいが、何かあったのか?」
「ちょっとさ、お姉ちゃんに許可貰ってまったりしてるんだから、静かにしてほしいんだけど?」
 恐らく最後の来客。入って来たのは二人。黒華紫苑と七星輝だった。二人とも不機嫌な様で、眉をハの字に曲げている。
 一方で、
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