暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2121話
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 本来なら、ラルも外人部隊で人質になっている連中を探したかったらしいのだが、エデンは現在キシリア機関を始めとした諜報員達が見張っている。
 そうである以上、ラルはやはりエデンにいるというのを周囲に示しておく必要があった。

「俺は今リリー・マルレーンにいるんだが……」
『ああ、それは前に言っていたから分かっているが?』
「そのリリー・マルレーンに、黒い三連星が尋ねてきた」
『……』

 完全に予想外だったのか、ラルが一瞬黙り込む。
 普通なら、わざわざ黒い三連星が尋ねてくるとか、そういうのは有り得ないしな。

「それで、丁度いいからこっちに引っ張り込もうと思ってな。シーマから聞いてる話だと、海兵隊の連中に通じるような荒っぽさを持っているらしいから、俺が勝ったら何でも命令を聞けと言って、勝負しようと思ってる。俺の外見が外見だから、間違いなく向こうは油断するだろうしな」

 こういう時、俺のこの外見はかなり便利だ。
 間違いなく相手がこの外見を見て絡んでくるし、俺が強いとは全く思わないのだから。

『それで、アクセルが儂に望む事はなんだ?』
「ダグラスの時と同じく、この一件が終わった後での説明と説得だよ。……俺の命令という形にはしたいけど、顔見知りのラルの方から説明して貰った方が、色々と向こうも納得出来るだろ」
『それは構わんが……アクセルが恨まれる事になるぞ?』
「かもしれないな。けど、黒い三連星って連中の性格を聞いてる限りでは、とてもじゃないけど説得でこっちに引き入れるような真似は出来ない。だとすれば、半ば強引にでも引っ張り込んだ方がいい。あの戦力を逃すのは惜しいし」

 とはいえ、エースパイロットだけを引っ張り込んでも、あまり意味がないのは事実なんだよな。
 いや、意味がない訳じゃないけど、一般の兵隊とかも必要になる。
 最悪、メギロートやバッタを率いるといった事になる可能性も……ある、のか?
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