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ラジェンドラ戦記〜シンドゥラの横着者、パルスを救わんとす
第一部 原作以前
第二章 対パルス使節団編
第九話 女神官乙
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だが忘れた。どうでもいいしな。

後から聞いた話だと、やはり神官長は元々イグリーラスを推していたらしい。貴族寄りの大神官数名がいろいろ理由をつけて反対していたらしいが、悪影響が懸念されていたグルガーンが離れたこと、ファランギースとの結婚でイグリーラスが精神的に落ち着くとだろうと思われること、アルスラーンからも身分にとらわれずに世のために役立つ人材をとの申し入れがあったこと、申し入れを無下にすると、ダリューンから物理的に、ナルサスから政治的に抹殺されるのでは無いかとの危機感を感じたこと、などから満場一致でその様に決まったのだという。

還俗し、結婚することで、多分ファランギースは今後十六翼将として活躍することはなくなるのだろう。そもそもファランギースはイグリーラスの一件の後で、神官として大きく成長したらしいから、それがないこの世界のファランギースには原作ほどの力量は無いはずだし、何らかの紆余曲折を経て参戦することとなっても、原作ほどに活躍できるとは限らないしな。と言うか、俺としてはこのままピュアなファランギースでいてほしい気がする。原作みたいな晩年は決して過ごしてほしくない。

さて、俺たちはシンドゥラに帰るか。今後は特に俺たちには事件が起こることもあるまい。兄が王太子に既になっていることなど幾つかの差異はあるものの、多分このまま原作にたどり着くことが出来る気がする。

…気がしただけだった。とある女性の来訪を機に、俺は兄に神前決闘を挑むことになるのだ。

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