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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第57話
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「えっと……その、セシル様やシズクさんって、リィン達とはどう言った知り合いなのかしら?特にそのシズクさんという方はアリオスさんと何か関係があるようだけど………」

「そうだな………事情が色々と複雑だからどう説明すればいいかな…………」

「――――シズクは俺の娘だ。そしてセシルは俺の亡き友の婚約者だったが………どのような出会いがあったのかは知らぬが、今は”英雄王”の側妃の一人として”英雄王”の伴侶の一人になり、1年半前のクロスベル動乱で俺が逮捕された事で”親”という庇護を失い、更にクロスベル動乱の元凶の一人である俺の娘という事で世間での立場が非常に悪くなったシズクを養子として引き取り、俺の代わりにシズクを守り、育ててくれている。」

アリサの疑問に対してリィンがアリオスを気にしながら答えを濁しているとアリオスは静かな表情で説明し

「ええっ!?ア、アリオスさんの娘!?しかもそのセシル様って人は”英雄王”――――リウイ前皇帝陛下の側妃の一人って……!」

「一体何があってそんな超展開になったのよ………」

アリオスの説明を聞いてアリサやエマと共に驚いたマキアスは信じられない表情で声を上げ、セリーヌは疲れた表情で溜息を吐いた。

「フフ、ちなみにセシル皇妃陛下は”癒しの聖女”と名高い”癒しの女神(イーリュン)”教の司祭――――ティア皇女殿下やゲルドさんの”義母”でもあります。」

「ゲルドさんの……そう言えばプリネ皇女殿下からはゲルドさんが持つ異能――――”予知能力”を悪用しようと考える様々な勢力から守る為にゲルドさんをメンフィル皇家の分家の養子にする事でメンフィル皇家がゲルドさんの”後ろ盾”になった事を仰っていましたが、その分家はセシル皇妃陛下達の事だったのですか……えっと、病院に検診に行っていると言っていましたが、セシル皇妃陛下は身体のどこかが悪いのでしょうか?」

セシリアの説明を聞いたエマは驚きの表情で呟いた後ある事を思い出して不安そうな表情でリィン達に訊ねた。

「うふふ、別にセシルママは身体のどこかが悪いから病院に行っている訳ではないわよ?セシルママは今お腹の中にレン達の弟か妹がいるから、病院に通っているのよ。」

「ええっ!?レ、”レン皇女殿下の弟か妹がお腹の中にいる”って事は、そのセシル皇妃陛下は今、妊娠しているんですか……!?」

「ああ。」

レンの説明を聞いて驚いている様子のアリサの疑問にリィンは頷いたが

「うふふ、シズク様にとっても妹か弟ができますからとてもおめでたい話ですわね。―――ところで妊娠で思い出しましたが、リィン様とお嬢様は今回の要請(オーダー)を無事終えれば、”子作り”にも励んで頂けるのでしょうか♪」

「エリゼ達を出し抜いてそんな事をするつもりはないし
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