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繰リ返ス世界デ最高ノ結末ヲ
04.猫達DEデスゲーム。
第3回 レン、最初の戦闘

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 そこからは早かった。迷い無く進んでいく琴葉さんの後ろを、静かに歩くだけなのだから。

「ん、ここね」

 琴葉さんが止まったのは、地下1階の東階段横の部屋。琴葉さん曰く、ここはリサさんのスタート地点で、ユリさんのスタート地点は地下2階の東階段横らしい。
 目配せで合図を受け、すぐに部屋に飛び込む。
 が、そこには既に真紅の血が広がっていた。その中心に、転がる2つの体。間違いなくリサさんとユリさんだった。

「既に殺されている……?」

 鬼だとしても、体のつくりは人間とほぼ同じ。脈をとることもできる。
 と言う訳で、リサさんの首に手を持っていく。が、少しの振動も伝わってこない。ユリさんもだ。
 僕はゆっくりと立ち上がって、踵を返す。が――――

「ざんね〜ん」

 急にゆらりとリサさんが立ち上がり、持っていた短剣をこちらに投げる。しまった、と思いその短剣を避けようとするが、それは確実に僕の心臓を狙っていた。

「おやおや、ちょっと油断しすぎだったみたいだねぇ。リサ、ユリ」

 が、その短剣はいつまで経っても僕に刺さることは無かった。代わりに―――――リサさんとユリさんの体が切り裂かれる。

「肌と同じ色のテープで脈の上にコードを固定して、死んでいるように見せ掛けるなんて! しかもこの赤い液体も血と殆ど同じ! 腕を上げたねぇ、リサもユリも。ささっ、逃げよ逃げよ」

 軽い口調で言う琴葉さん。指で血の付いた短剣を弄びながら、琴葉さんは部屋を出て行く。首の辺りを少し探ってみると、確かにテープが剥がれ、その下からコードが出て来た。
 うぅ、と唸りながら琴葉さんの後を追う。

 その後ろに4枚の封筒が落ちていたことを、僕は知らなかった。




"プレイヤー2により、プレイヤー6が殺害されました。"

"プレイヤー2により、プレイヤー7が殺害されました。"




――――――――――――――――――
―――――――――――


 取り敢えずスタート地点に戻ってきた。途中誰にも会わなかったと言うことは、残りのプレイヤーは全て地下2階か地上3階に集まっているのだろうか。それとも、スタート地点から動いていないのか。とにかく、ここに長居していると危ないと言うことは分かった。

「次に楽なのは涙と宙あたりだね。だけど、きっと単独行動している奴らが次の相手だよ。響也あたりだろうね」
「どうします?」

「どうするも何も、ここで返り討ちにするだけだよ」







「『返り討ちにする』だって?」






 ドアの向こうから声が聞こえた。
 
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