暁 〜小説投稿サイト〜
ノーゲーム・ノーライフ・ディファレンシア
第2話 王二人
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


元、人類種(イマニティ)最後の領土────エルキア。
滅びを待つしかなかった矮小なその国は、しかし今や世界第三位の大国『東部連合』並びに海洋国家『オーシェンド』を併合し、『連邦』となった現在最も勢いのある国家にまで成長をしていた。
ゲームで全てが決まるこの世界においてそれは、序列最下位の劣等種が、魔法異能を駆使するデタラメを相手に連戦連勝している偉業を意味する。
さて、そんな偉業の立役者────いったいどんな奴なんだ、と。まあ、それだけ聞けば期待してしまうものだろう。
そんな稀代の王の姿────少しばかり、特別に見せて差し上げるとしよう。だが、その前に一つ警告を。
────どうか失望せぬよう。「完璧な人間などいないんだ」と、安心をこそ抱いて欲しい。
では、前置きも終わった所で堂々開帳。これが、人類種(イマニティ)の救世主、二人の王の姿である────!!


「んー、ステフ、もうちょいエロスなポーズ取れない?」
「もっと…扇情、的に…」
「もう嫌ですわぁなんで勝てないんですのよぉぉぉぉ!!」

…変態である。そして鬼畜である。
スマホを構え、オカズの調達を行う黒目黒髪の青年────空。
同じくスマホを構える、兄とは対照的な赤目白髪の少女────白。
彼ら兄弟が、偉業の立役者――――人類最強のゲーマー、『  (くうはく)』だった。
ついでに、その『  』の片翼に叩きのめされ、様々な着エロを模索される赤毛の少女、
ステファニー。

「地の文にまで馬鹿にされましたわもう嫌ですわぁ!!」
「ステフ、お前でもそこにツッコミはしないと思ってたぞ…」
「お約束、ご法度…ステフ、消さ、れるよ?」

…まあ、別に消しはしないが。
これが稀代の王。これが人類最高の賢王。そう期待される二人の日常は、割といつもこんな感じだった────。


「陛下、来客です」

そうして日常を謳歌する二人(と嘆く一人)の部屋に、初老の執事が現れ、告げた。

「まーたうるさい貴族の連中か?そろそろ本気で潰してもいいんだが…」

そう、腰を上げて言う空。しかし、老執事は空の言葉を首を振って否定する。

「いえ……訪れているのは少年でございます」
「え、マジで?一体何の用だよ」

予想外の言葉に、問いを重ねる。流石に外道で悪辣で卑劣な人類悪である空と言えど、まさか子供相手にヘイトを稼くような覚えは無い。
そう首を傾げる空に、老執事は再び予想を上回る────否、予想だにしない言葉を口にした。

「『遊ぼうぜ『  』。アルテマウェポンとでも言えば、事のあらましは分かるだろ?』と、
伝言を預かっておりますが……いったいなんの事でしょう?」
「────ッ」

その言葉を聞いた二人は、一様に絶句した。
……首
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ