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オズのガラスの猫
第五幕その二

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「山葵や生姜は知ってるけれど」
「ですがこちらもです」
「河豚には合うのね」
「はい、河豚鍋を食べる時も」
「あの時はぽん酢で食べるわね」
「はい、ぽん酢に生姜かです」
「紅葉おろしをなのね」
 河豚鍋を食べる時はというのです。
「入れてもいいのね」
「これが結構合います、それと生姜も」
「あちらもなのね」
「いいんですよ、あと少し入れるなら」
 さらにお話する恵梨香でした。
「柚子なんかも」
「柑橘類ね」
「はい、こちらもいいです」
 今度はこちらをお話に出した恵梨香でした。
「美味しいだけじゃなくて香りも出て」
「香りなのね」
「はい、そちらもです」
 まさにというのです。
「凄く美味しいです」
「そうなのね」
「だからです」 
 それでというのです。
「こちらもお勧めです」
「じゃあ柚子もね」
「あればですね」
「貰いたいわ」 
 そのお百姓さんにというのです。
「是非ね」
「それじゃあ」
「ええ、山葵と生姜と紅葉おろしと」
「後は柚子ですね」
「その四つね」
 今回貰う香辛料はです。
「そうしたいわ」
「わかりました」
「そういうことでね」
「さて、どの香辛料かは決まったわね」
 ガラスの猫はオズマと五人のお話が終わったところでまた言いました。
「良き哉良き哉よ」
「まだ考えただけよ、あとね」
「あと?」
「河豚鍋は筆頭候補でも正式には決まってないでしょ」
 ガラスの猫はナターシャに尋ねました。
「このことはね」
「そうよね、じゃあね」
「お昼や晩にね」
「魚介類を食べていくのね」
「そうなるわ」
「そうね、じゃあ今日の晩は何を食べるのかしら」
「そう言われると」
 首を傾げさせてでした、ナターシャは国を傾げさせて応えました。
「何かしら」
「まだ決めてなかったのね」
「ちょっとね」
「じゃあ今から決めればいいのよ」
 それならとです、ガラスの猫はすぐにこう言いました。
「お昼に何を食べるのか」
「今からなのね」
「そうすればいいのよ」 
「決めてないならこれから決める」
「それだけよ」
「相変わらずの考えね」
「あたしらしいでしょ」
 胸を張って言うガラスの猫でした。
「こうした考えが」
「ええ、そう思ってね」
「今言ったのね」
「そうよ、けれどその貴女の考えはね」
 まさにとです、ナターシャはガラスの猫に微笑んで言いました。
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