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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第55話
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をかけられたられたリィンは重々しい様子を纏って目を伏せて黙り込み、マキアスは今回の事件解決の為にリィンが動く羽目になった原因の一つが祖国(エレボニア)である事に悔しさを始めとした様々な感情によって唇を噛みしめた。

「どうして……?」

「ユウナさん……?」

「……ユウナ………」

「ユウナ………」

するとその時ユウナが立ち上がって無意識にリィンに近づき、ユウナの様子をアルティナ達は見守っていた。

「ねえ………どうしてあたし達の誇りまで否定しようとするの……?クロスベルを国として未だ認めようとせず、戦争をしようとして……あたし達の光を………希望を……教えて。あたしたちのクロスベルが!あの自由で、誰もが夢を持てた街が!教えてよおおおおおっ―――――!!」

リィンに近づいてリィンの胸元を掴んだユウナは自身の本音を口にした後大声で泣き始め、その様子を周囲の者達は辛そうな様子で見守っていた。



〜1時間後・オルキスタワー・執務室〜



1時間後リィン達がオルキスタワーから撤収し、それぞれ明日に備えて休んでいる中ヴァイスは一人で執務室で端末を操作していた。

「こんばんわー、ヴァイスさん。」

「こんな夜更けにどうしたんですか?やはり”三帝国交流会”で何か不測の事態が起こったのでしょうか?」

ヴァイスが端末を操作すると端末に栗色の髪の娘と茶髪の青年の映像が映った。

「ああ、想定通り”結社”の残党が現れたんだが―――――」

ヴァイスは先程の出来事について端末に映る二人に説明した。



「………そうですか。ユウナがそんな事に………」

「全くもう……ユウナちゃんがそんな事になったのも元を正せば全部エレボニア帝国政府の連中のせいじゃない!あたし達のエレボニア入りを拒否した件といい、あたし達が今関わっている件といい、ホント碌な事をしないわね!」

ヴァイスの話を聞いた青年は重々しい様子を纏い、娘は憤慨した様子でエレボニア帝国政府に対しての文句を口にしていた。

「同感だ。―――で、今夜連絡した理由だが………”予定通り交流会の最中に結社の残党が現れた”為明日、お前達には動いてもらう。」

「!―――了解しました!ルファ姉達にも伝えておきます!」

「や〜っと、あいつらをぶっ飛ばす事ができるのね!あたし達はそれでオッケーだけど、クロスベル(そっち)に助っ人はいらないの?確か”劫炎のマクバーン”だったっけ?ヨシュアの話だと相当ヤバイ”執行者”だって話だけど………」

ヴァイスの話を聞いた青年は表情を引き締めて敬礼をし、娘は口元に笑みを浮かべた後ヴァイスにある事を訊ねた。

「ああ、それについては心配ない。何せ今クロスベルには―――――」

そしてヴァイ
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