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ルヴァフォース・エトランゼ 魔術の国の異邦人
生存戦 5
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ているぞ」
「やつらはいったい何人の召喚術士を擁しているのか」
「魔物の軍など聞いたことがない」
「いや、先の魔導大戦の時には邪神率いる魔物の軍勢が各地で猛威を奮った」
「それは邪神の力であって人が魔術で従えたわけでは――」

 生存戦の内容よりもレザリアの魔物狩りに関する話題にもちきりになった。
 当然だろう、事はあまりにも重大だ。

「今回彼が遭遇したスキュラ以外にも同様の魔物がいるかもしれない。迷いの森に、いや。それ以外の場所も念のため捜索するべきだろう。みなさん、この件は内密にお願いします」

(近年のレザリア王国はアルザーノ帝国に対して武力を背景にした露骨な外交戦略を取っているという。今は両国の穏健派同士が密かに連携して平和を保ってはいるが、これはどうも思っていたよりも早く戦争になりそうだな)

 秋芳は第二次奉神戦争勃発の予感をひしひしと感じていた。もしそうなれば学院に籍を置き、国から騎士爵を賜ったからには、戦争と無縁ではいられないだろう。戦場におもむく可能性があるのだ。

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