第一章
[2]次話
クリムゾンスノウ
栗村六花は真紅の雪即ちクリムゾンスノウという猫のコミュニティサイトを運営している。このサイトはネットでも評判になり。
毎日万を越える閲覧者が来ている、だが六花は通っている高校でこのサイトについてどうかという顔でクラスで親しくしている友人に話した。
「この前メールでこんなこと言ってきた人がいたの」
「こんなことって?」
「ええ、アフィエイトしないのかって」
「ああ、それあれよ」
友人は六花の話を聞いてすぐにこう返した。
「勧誘よ」
「アフィリエイトのなの」
「そう、それでね」
そのうえでというのだ。
「変なサイトも多いから」
「しない方がいいのね」
「そういうメールでの勧誘ってね」
友人は六花に真面目な顔で話した。
「おおむねあれなのよ」
「詐欺とかなのね」
「胡散臭いのが多いから」
だからだというのだ。
「あまりね」
「信用しない方がいいのね」
「というか私達高校生だから」
それでと言うのだった。
「まだアフィリエイトできないでしょ」
「そうだったの」
「内緒で出来るかも知れないけれど」
「十八歳にならないと」
「ちょっとね」
そこはというのだ。
「無理だったんじゃないかしら」
「ううん、沢山の人がしているけれど」
「だから年齢内緒でしょ、まあとにかくね」
「このメールのことはなの」
「そう、あまりね」
どうにもと言うのだった。
「観ない方がいいわよ」
「じゃあ帰ったらそのメール削除しておくわね」
「そうしてね。そうしたメール何処でも来るから」
それでというのだった。
「一々気にしていたら駄目よ」
「それじゃあ」
「ええ、ただあんたのサイトだけれど」
友人は六花のその真紅の雪についてさらに尋ねた、彼女もよく出入りしているサイトなのだ。家で猫を飼っているので。
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