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麗しのヴァンパイア
第五十一話

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                 第五十一話  春奈の提案
 春奈は自分に一斉に顔を向けた六人に温和な笑顔で答えた。
「華奈子ちゃんがメインで歌う場合と」
「あたしがメインなの」
「そう、それでね」
 春奈は華奈子に応えつつさらに話した。
「美奈子ちゃんがメインで歌う場合ね」
「私もなの」
「二つやってみる?それでね」
 春奈は二人だけでなく他のメンバーにも話した。
「華奈子ちゃんが歌う場合は美奈子ちゃんがフルート吹いて」
「サックスじゃないのね」
「うん、美奈子ちゃんはやっぱりフルートだし」
 それでというのだ。
「その時は美奈子ちゃんがフルート吹いて」
「それで美奈子が歌う場合は」
 活発な華奈子は自分から言った。
「あたしがサックス吹くのね」
「そうしたらどうかしら」
「ヴォーカル二人じゃなくてなのね」
「メインを置いて」
 そのうえでというのだ。
「やっていったらどうかしら」
「成程ね」
「これが私の考えだけれど」
「そうね」
 華奈子は腕を組んで考える顔になって春奈に応えた。
「あたしはそれでいいと思うわ」
「華奈子ちゃんは賛成なのね」
「ええ、それでやってみよう」
「私もいいと思うわ」
 もう一人のヴォーカルである美奈子も言ってきた。
「それでね」
「美奈子ちゃんもそう言ってくれるのね」
「ええ。華奈子のサックスがあったら」
 歌う時に演奏としてだ。
「とても嬉しいし」
「リズムも合う?」
「そう、だからね」
「美奈子ちゃんも賛成なのね」
「是非やってみたいわ」
「他の皆はどうかしら」
 春奈は残り四人のそれぞれの楽器を担当する面々にも尋ねた、春奈にしてもキーボードを担当している。
「それで」
「じゃあ賛成の人は手を挙げて」
 リーダーの梨花が音頭を取った、するとだった。
 全員手を挙げた、それで皆で言い合った。
「決まりね」
「これで」
 こうして新曲のことが決まった、七人は色々と考えてその曲のことを歌うまでに進めたのだった。


第五十一話   完


                 2018・5・16
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