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こちらサダハシ探偵事務所
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声のした方によると、小学生くらいの少女と、40ほどのおっさんが顔を真っ赤にして立っていた。
聞こえてきた罵声からして、少女がおっさんの財布をとったのだろう。にしても…
「あの子かわいいn」
おっといけない、俺がロリコンになるところだった。もし最後まで口にしていたら、完全に周りからやばい目で見られるところだっただろう。ちなみに、もうほぼ全部言っちゃっただろ、周りもなんとなくみてるぞとかそんなツッコミは受け付けていない。
…にしても、ロリコンかどうかは別として、あんな子が財布をとるだろうか。少女も何か言いたそうにしている。そんな中、おっさんはこれでもかというほど声をあげて少女に、何でこんなことしたんだだの、さっき買った財皮の皮がほどけた、どうしてくれんだなどと問いかけている。
「…っっううう…」
「いい加減答えろぉぉ!」
「お客さん、うるさいですよ!」
「うるせぇ!今はこっちの話だ。お前には関係ねぇ!」
そして男は怒りにまかせて、スーパーの店員に大根を投げ、その勢いで俺の帽子のつばに…
「かいいっぃぃ!」
第一声はかゆいだった。正直痛くはそんなにないが、今まで気にしないでいたのに帽子がずれて、かゆさが襲ってきた。思わず被り直す。
その時、はっと目が覚めた感覚に襲われた。まるで忘れていたことを思い出したような…そういえば、さっきっからなんか変な違和感が…っ!!
「すいません、ちょぉっといいですか?」
「また邪魔かっ!何度も言うがお前らには関係ねぇんだよ!」
「関係のある話なんで大丈夫っす」
「はぁぁ!?」
なぜか不思議と口が動いていく。
「おっさん、もしこの子が財布をとったとする。そしたらその財布どうするよ」
「なんか始まったよ...あぁバックかなんかに入れるんじゃないのか?ってかこいつがとったのは事実だからな?」
「そうだな。ところでお嬢ちゃん、バックはいつも右肩にかけてるのかい?」
正直こんなキザなこと言ってる自分を。しかし、ここで立ち去るとなぜか許せないプライドが引きつける。
少女は、涙じんだ声を細々とひねらせて…
「…っ、はっはい、左利きなので大抵は右肩に…」
「 …っあぁ!もう!うっとおしい!早くしてくれっ!あっ、ぁとなんとなく気になるからおっさんはやめてくれないか…」
「この状況で自分の老けのこと気にするかよ…。まぁいい、このお嬢ちゃんは右にカバンをかけていると言ったな。そしてこの今いる位置からして、おっちゃんはお嬢ちゃんに対して右からきたな?」
「…おっちゃん…あっあぁ、そうだが」
「おっちゃんがかけているバッグは、ショルダーバッグ。右肩にかけているということは、自然とバッグは左側に向く…。でも、よく考えてほしい。仮にお嬢ちゃんが対抗の人の財布を取ろうとすると、バッグに近いのは利き手と逆の右手。普
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