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オズのガラスの猫
第四幕その四
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「じゃあね」
「ええ、実際にね」
「その笑顔を見て楽しませてもらいましょう」
「そうしましょう」
「私もーーです」
 チクタクも言いました。
「魚介類のーーお料理をーー楽しむーー皆さんをーー見てーーです」
「そのうえでよね、あんたも」
「楽しませてーーもらいーーます」
 こうガラスの猫に答えるのでした。
「是非ーー共」
「あたし達の栄養は笑顔だからね」
「私達が食べるのを見てなのね」
「楽しませてもらうわ」
 こうナターシャに言いました。
「心の栄養にさせてもらってね」
「そうするのね」
「そうよ、それとね」
「それと?」
「これはオズの国の皆がそうよ」
 オズの国の食べる必要のない人達はというのです。
「笑顔が栄養なのよ」
「笑顔を見て元気になるのね」
「そうなの、だからどんどん美味しいものを食べてね」
「そうさせてもらうわね」
「是非共ね」
 実際にガラスの猫達はこの時も美味しいものを食べる皆の笑顔を見て楽しみました、デザートのフルーツの盛り合わせを食べる時まで。
 皆はお腹一杯食べてです、それから暫く歩いてブリキの樵のお城に着きました。そのお城は今もでした。
 ピカピカで磨かれたブリキで出来ていてです、そのうえで。
 オズの国の名士達、城の主である樵のお友達達の像も噴水もお花も何もかもがブリキで造られています。そのお城の前に来るとです。
 すぐにです、油でピカピカに磨かれている樵と綿を詰め替えたばかりのかかし、それに新品の頭のジャックが出てきて皆を出迎えてくれました。
「やあ、来たね」
「待っていたよ」
「皆が来る時をね」
「有り難う、皆元気そうね」
 オズマが一行を代表して三人に応えました。
「今日もね」
「見ての通りだよ」
 樵は両手を広げてオズマに答えました。
「僕達はいつも通りにね」
「元気なのね」
「とてもね」
 実際にそうだというのです。
「皆の笑顔を見てね」
「それは何よりね」
「そう、そしてね」
「ええ、今からね」
「猫の国と犬の国のことだね」
 樵から言ってきました。
「あの二国の喧嘩のことでだね」
「相談に乗って欲しくてお邪魔したの」
 その猫の国に行く前にというのです。
「そうしたけれど」
「実は僕達もどうしようかって考えていたんだ」
 かかしがオズマにお話しました。
「何しろオズの国、特に僕達が今住んでいるウィンキーの国のことだから」
「それでよね」
「どうしたものかと考えていたんだ」
「けれど僕達今凄く忙しいんだ」
 ジャックが残念そうに言いました。
「ウィンキーの国は今橋や道をどんどん造っていてね」
「そちらのことで大変なんだ」
 樵も言います。
「だからどうしてもね」
「猫の国と犬の国のことはなの
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