暁 〜小説投稿サイト〜
ガンダム00 SS
ep22 cooperate mission
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
西暦2312年

ソレスタルビーイングの艦船ーープトレマイオス2の第1、第2デッキのハッチが開く。機体の初期加速に必要ならロングレーンが前方に展開し、射出準備が整った。そのデッキの奥には、ガンダムが出撃体勢を取っている。

その機体ーーケルディムガンダムサーガのパイロットであるロックオン・ストラトスは管制室のオペレーターに向かって声を発する。

「ケルディムサーガ、ロックオン・ストラトス。出撃するぜ!」

レバーを左に捻ると、機体の両足に固定されたカタパルトが急加速し、機体が宙域に放たれる。ロックオンは初期加速の勢いを殺さぬまま、GN粒子を散布して機体を目的地に向けて加速させる。

数十秒後、もう1つのデッキから重武装のガンダムが出撃した。ティエリア・アーデのセラヴィーガンダムだ。

セラヴィーの射出が終わった途端、母艦のプトレマイオス2、通称『トレミー』が大きく旋回して巨大アステロイド群の中へと進行していく。

ロックオンとティエリアは、初期加速で宙域に飛び出した時点で連邦軍が展開するエリアに入ったのだ。トレミーは気づかれるわけにはいかず、一目散に逃げなければならなかった。

ティエリアから通信が入り、ロックオンは回線を開く。ティエリアが間を置かずに言葉を発した。

『ここはすでに連邦の監視宙域。我々に与えられた作戦時間は150秒だ。すぐに基地を叩く』

「了解。ここ最近で1番リスキーなんじゃないの?」

『そのための強襲装備だ。当てにしている』

「ハハッ、その期待に応えるさ」

彼らに与えられたミッションは、連邦正規軍の中継基地を叩く内容だ。

ブレイクピラー事件以降、アロウズの攻撃は熾烈を極めている。まさにソレスタルビーイングの居場所を突き止めているかのような正確さで、奇襲攻撃を仕掛けてくるのだ。

結果として、彼らの疲弊具合は戦闘を重ねるごとに増している。ガンダムの補給をしようにも、敵がきてしまっては対応も難しい。

そこで、戦術予報士のスメラギは敵基地を潰し、前線で戦うアロウズ艦隊の補給を断つ策を立てた。

任務を与えられたのは、ロックオンとティエリア。ロックオンのケルディムサーガが基地内部に侵入し、機雷でそれを破壊する。その間にセラヴィーはサーガの破壊工作のための時間稼ぎをする。破壊を確認後、トランザムで宙域を離脱。これらを150秒でこなす電撃作戦が、スメラギから提示されたミッションだ。

ケルディムサーガのメインモニターが、連邦正規軍が所有するアステロイド型中継基地を捕捉する。同時に、駐留していた輸送艦2隻からMSが飛び出してきた。太陽炉を積んでいない旧式MSが多いが、中にはジンクス部隊も混ざっている。

音声通信でティエリアが指示
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ