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デート・ア・ライブ〜崇宮暁夜の物語〜
一部:ゲームスタート
第0ルート:暁夜スタート
プロローグ
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暁夜(さとや)』と青年の名前らしき文字が書かれていた。

ガチャ

と、屋上の扉を開く音がした。但し、青年の耳に届くことはない。別段、屋上に誰かが来るのが珍しいという訳では無いし、ましてや青年の所有する土地でもない。

カツカツ

と、今度は鉄格子を歩く音が響く。その音は徐々に、青年が眠る位置まで近づいてくる。やがて、その足音がすぐ近くで止まると、そのタイミングを見計らったように、青年は瞼を開いた。

「・・・白か」

開いた視界の先、そこに見えたのは陽の光ではなく、白。わかりやすく言えば、白色の下着。別に青年が見たくて見た訳では無い。見せられているのだ。被害者は青年。加害者は白パンを履いた目の前の人物だ。

「よく見つけられたねー、折紙ちゃん」

「当然。 あなたがいる所は、屋上と教室のどちらかに絞られる。そして、確率が高いのは屋上」

白パンを履いた人物、鳶一折紙。 容姿は綺麗な銀色の髪を肩まで伸ばしており、普通に可愛い分類に入る。ただ、かなりの肉食系だ。しかも、普通の肉食系よりもタチの悪い物静かな肉食系だ。 クラスメイトの殿町宏人の話によれば、『恋人にしたい女子ランキング』で三位に入る実力者らしい。 しかし、クラスではいつも一人で友達のいない孤高の少女。 のはずなのだが、崇宮暁夜がASTに所属した事で、何故か彼につきまとうようになったのだ。

「・・・よく知ってるね。 俺のこと」

「これだけじゃない。 年齢およそ17歳。血液型はA型。身長は174cm。体重62Kg。 座高91.2cm。 上腕31.4cm。 前腕24.9cm。 B83.2/W70.5/H88.5。 視力/右:0.8/左:0.8。 握力/右:45.6kg、左:43.5kg。 血圧128~74。 血糖値87mg/dl。 尿酸値4.1mg/dl。 風呂で最初に洗う部位は右胸。テストはいつも学年三位。小さい頃の夢はヒーロー。休日は、ジムに通っている。趣味はサッカー。 好きな食べ物は唐揚げ。苦手な食べ物は寿司。苦手なタイプはグイグイとくる女性。好きなタイプは、物静かで自分に合わせてくれる女性。要するに私」

「・・・うん、まぁ、途中から普通の方法では知ることの出来ない俺の個人情報があった訳なんだが、どういうルートでそれ知ったの?」

若干、と言うよりかなりドン引きした表情で、暁夜はイヤフォンを外した。その質問に対して、折紙は、

「一緒に住んでいるのに、あなたの事を知らないわけがない」

首を傾げ、そう答えた。

(首を傾げたいのは俺の方なんだけど!?)

「それより、そろそろ教室に戻った方がいい」

折紙はそう言うと、先にハシゴを降りていく。暁夜は短く返事をして、イヤフォンと携帯端末を懐に押し込み、大きな欠伸ととも
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