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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第262話 文化祭U パーフェクトウェイター(執事?)
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能して来いよ。オレもそのつもりだ。……って言うより、リュウキと交代で、って言ったが、そろそろ 店側の連中と交代したいって思ってきたよ」
「……あぁ、それもそうか。店に行ったら交渉してみるよ」
「サンキューっ!」
キリトは、リュウキ以上に体力を使う仕事をしている。着ぐるみを着てる客寄せパンダだから当然とも言えるだろう。
リュウキは軽く手を振って 喫茶店の方へと向かっていった。
「やれやれ。まー、リュウキの頼みと言うか、そーいうの結構珍しいし、問題なし! なんだけど……。
こっち
(
・・・
)
の方が、結構きついかも」
キリトは、もう1つの置き土産を手の取る。リュウキが持っていた店のプラカードだ。造りが結構凝っているせいもあってか、少々重い。着ぐるみを合わせて更にきつい。
かといって、降ろして 杖替わりにしてるのは不格好だろう。楽してるパンダ、ラクパンダと言われるかもだ。
「……ま、頑張りますかね。ご褒美がでかいし」
キリトは腹を括った。
待っているのは、凄く美味しいパンケーキ。それを楽しみにし、想像でもすればそこまでの苦ではないから。
〜喫茶店……?〜
がらっ と扉を開いて中へと入るリュウキ。
よくよく考えてみたら、営業中? に店の中に入るのはこれが初めてだ。だから、少々面食らったのも仕方のない事だろう。
「……これが喫茶店なのか」
先程見せてもらった制服とは少々違う気がした。それに『ご主人様〜』や『お帰りなさいませ〜』等々の芝居がかった台詞も聞こえてくる。
これらは、どう表現すれば良いのか……、と考えていた時だった。
「うっひょーー、リュウの字も来たのか!? ってか、どーして言わねぇんだよぉ! ただの喫茶って聞いてたのによぉ! あれか!? サプライズってヤツか!?」
色々考えていた時 突然、クラインが飛びかかってきた。
「っ、っていきなりなんだクライン。別に隠してた訳じゃなく、オレも……。……こういうのが学生喫茶店なのか?」
リュウキが難しそうに考えていたので、大体察したクラインがそっと耳打ちをした。
「喫茶店には違いないけど、これメイド喫茶ってヤツだ。リュウの字。『お帰りなさいませ〜 ご主人様〜』ってヤツだ。皆もいってるだろ?」
「………ああ 成る程。そう言えば、確かそう言う名の喫茶店と言うのが都心部にはあると聴いた事が……」
頭の中で合点が一致した様だ。でも 反応がやや面白くないのか、クラインは少し意気消沈。そして、リュウキはレイナがいるから、この手の誘惑には〜 や、つい先日のバーベキュー大会ででも、ハイレベルの女性プレイヤー、それも領主であるサクヤやアリシャの誘惑も何のそのだった事を思い返した。
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