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一閃両断 〜異世界に召喚されし魔王、勇者として世界を救う〜
一話 召喚

私の名はグレイ。
本名は忘れた。
私がゲームで現実に戻れなくなってから数十年。
このゲームをやる人は相変わらず多い様だ。
先程も言ったが、私は現実に戻れない。
だからと言ってこれが特別な訳では無い。

この世界(現実)のVEMMOは魂をそのまま仮想世界へ送り込む物だ。
このゲームも同じ。
死ぬ直前でVEMMOにログインした場合、意識だけは生き残る事が可能だ。
まあ、一生そのゲームから出れないというデメリットもある。
人によるだろうが。

元々、私は男だったのだが、ゲームキャラクターは女にしていた。
いわゆるネカマだ。
今ではすっかり慣れているのだが、昔はよく戸惑っていた。
性格も変わった。
昔は性格を偽っていたのだが、今ではそんなことはない。
むしろ解放している。
リアルでは数十年でも、こちらの時間はその百倍。
とてつもない時間を過ごしているのだ。
そんな長く性格を偽って居られる自信は無い。

そして、私が他のプレイヤーからどんな風に見られているかと言うと。
『魔王』だ。
昔も時々呼ばれていたが、今ではネームより異名の方がよく呼ばれている。
その理由は、傲慢・冷酷・絶対強者の三つが揃っていたからだ。
剣と魔法共に強く、他のプレイヤーを圧倒するその力からそう呼ばれていた。
その余りの強さに皆が圧倒され、挑戦する者も居なくなって来たので、最近では暇を持て余していたのだが……。

突如として床が光を発して、私を転移させた。

***

「勇者様、どうか世界をお救いください!」

………ほお?
案外楽しそうではないか。

「いいだろう。その話、受けよう」




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