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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第49話 本選二日目と夜の尾行
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side:フィー


 本選二日目の第5試合、グランアリーナで凄まじい激戦が繰り広げられていた。


「行くわよ、新人君!」
「負けないわ!」


 エステルのスタッフとアネラスの刀が激しくぶつかり合い火花を上げた。どちらも一歩も譲らない攻防を繰り広げており観客たちの熱気はさらに上がっていく。


「流石は不動のジン、噂通りの腕前だ!」
「お前さんこそやるじゃないか!だがここからが本番だ!」


 その近くではグラッツとジンが剣と拳をぶつけ合い応戦していた。グラッツが大きくジャンプしてジンに斬りかかるけどジンはそれをかわして正拳突きを放った。グラッツは剣を盾にして攻撃を防ぎ再び斬りかかっていった。


「ふふ、素晴らしいアーツさばきだ。銃の腕も悪くない」
「はっ、あんたこそ一般人のくせにアーツの使い方が手馴れているじゃないか。本当に唯の一般人なのかい?」
「そうだね、この後二人っきりでディナーをしてくれたら教えてあげてもいいかな?」
「私みたいなガサツな女を口説くのかい?物好きだねぇ!」


 軽口を言い合いながらオリビエとカルナのアーツがぶつかっては消えていく。合間に銃弾も飛び交いとても本選の途中試合とは思えないレベルの攻防だね、まるで決勝戦みたい。


「くっ、隙が無い……!」
「方術『貫けぬこと鋼の如し』」


 ヨシュアはクルツに正面から斬りかかるがクルツの槍に防がれた、返すように放たれた蹴りをヨシュアはバックステップでかわして4体の残像を出しながら素早い攻撃を四方から繰り出した。クルツは慌てることなく攻撃をいなしていき方術を唱える、すると遊撃士チームのメンバー全員の防御力が上がった。


「あの方術という技はアーツと違って駆除時間が無いから隙ができないのか、集団戦では良い能力だな」
「うむ、アーツ使いは動きが止まった所を狙われやすい。だが方術はそういった隙がないために一人でも対応しやすいのだな」


 リィンとラウラが方術の特性について話し合っている。方術はアーツと比べると種類は少ないが隙が無く集団戦向けの技のようだ。便利だね、わたしも使えたらサポートの幅が広がりそうだけどこっそり教えてもらえないかな?


「でもここでエステルたちのチームと遊撃士チームがぶつかるとは思ってもいなかったね」
「ああ、決勝で当たっていればどちらが勝っていても問題なかったんだがな」


 わたしは小さい声でリィンと今日の試合の組み合わせについて話した。エステルたちの話によれば遊撃士チームもこちらの事情を知っているようで万が一彼らが優勝したら代わりに女王陛下に会ってもらう手筈だった。でも決勝前に当たってしまったため、どちらかのチームしか決勝に出れなくなってしまった。



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