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ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)
第2章:リムルダール編
9:娯楽の必要性。実用性も兼ねてれば最高。
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(リムルダール)
リュカSIDE

「あ、あのさぁ……」
皆が皆、個々に頼み事をしてくるから、序手でにKYN(空気読めないノリン)の頼み事を聞こうと話しかける。
だが何か歯切れが悪い。苛つく。

「何だよ。言いたい事があれば言えよ」
もう三人の頼み事も四人の頼み事も一緒だ。
なのでハッキリと言わないKYN(空気読めないノリン)に苛立ちをぶつける。

「こ、この町って……空気悪くない? 何て言うの……その……雰囲気が重いんだよね!」
「……毒の沼に囲まれて、各地から病人が集まって、治す術も確立されてない状況で、雰囲気が明るくなると思えないんだけど?」

「そ、そうだけど……明るい雰囲気こそが……その……健康な身体作りに欠かせないんじゃないかなぁ?」
「具体的には!?」
何となく言いたい事が解ってきたが、ハッキリ言わない態度に苛つくは治まらない。

「そ、そのだな……つ、釣り!」
「は? 釣り?」
まごまごしながらも一言だけ『釣り』と言うKYN(空気読めないノリン)

「つ、釣りがしたいんだよ! 俺は釣りしたいんだよぉぉぉぉ!!」
「……………」
私利私欲。その一言に尽きる。

「はぁ〜……新たな土地に行ったら、釣り具の情報を集め、釣り竿とかを作り出せば良いんだろ?」
「そ、そうなんだよリュカぁ!」
欲求を言い切ったKYN(空気読めないノリン)は健やかな笑顔で頷きまくる。

「言っとくけど、お前の依頼は後回しだぞ! 他の連中の方が重要性が高い。解ってるな?」
「わ、解ってるよぉ……」
優先順位を伝えると、ションボリ項垂れるKYN(空気読めないノリン)

「はぁ……」
項垂れながら俺から離れるKYN(空気読めないノリン)を眺めながら不快溜息を吐く。
リムルダール発展の依頼だとモチベーションも上がるけど、私利私欲だとだだ下がり。



(リムルダール・旅の扉青地方)

旅の扉青を設置して即座に飛び込んだ俺。
新たな土地で新たな冒険……と意気込んだのに、目の前に病人が倒れていた。
「……君、病気?」

「ほ、他に……如何……見……える?」
「落としたコンタクトレンズを探してる男?」
「ば、馬鹿……なのか?」
「いやイケメンだよ」

病気が辛いのか、コンタクトレンズが何なのかツッコまない病人。
面倒がなくて良いが、ちょっと寂しいかな?
まぁエルの為に彼を連れて行こう。

「僕さぁ……リムルダールを再建させてるんだけど、そこで病人を看病してるんだよね。行きたい?」
「き、聞く……必要……あ、ある……の……か?」
無いな。うん、聞く必要無い。

「じゃぁ連れて行くよ。君、名前は?」
「イ、イルマ……お、俺の……名は……イルマ」
イルマねぇ
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