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異世界にやってきた俺は、チート能力を駆使して全力でスローライフを楽しむ!
八つ当たり
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 逃げるためにと弱い魔物を大量に呼び出した“闇ギルド”の人物たち。
 先ほどのあれをやや弱った形で倒せる程度の実力者である彼女たちにとって、この程度は簡単に倒せる敵だ。
 しかし、まさかこんな簡単に倒せてしまうとは……出現場所さえ分かっていればこんな風に倒せてしまうものだとは思わなかった。

 ただ、種々の条件から前の世界では使えない技ではあったが。
 とはいえそれらを倒したのも、倒せるだけの力を持っているのも事実なのでこの程度は平気である。
 しかもそのうちの二人は強い力を持つ人外だ。

 そう俺は考えながら、“闇ギルド”の人物たちの前に俺はやってくる。

「ひい!」
「化け物が!」

 などと言われるが、なんでそんなに驚かれるんだとか、化け物って……お前達が作っている物の方が十分化け物じゃないかと俺は思って、

「お前たちが作って俺に攻撃してきている物の方が、常識的に考えて“怪物”だと思うが」
「そ、それを仲間の助力があるとはいえ、こんなあっさり倒しているんだから、それはの方がどう考えてもおかしいだろうが!」

 そう“闇ギルド”の連中は叫ぶが俺からすると、

「そうか? 俺たちは特に変な技は使ってないはずだが……魔法は火力か?」
「出現場所が分かって……あの“姫”の能力があるとはいえ、それにしては正確すぎるしあの威力の魔法を簡単に出すし……そもそも前の町のあれもあんな風に容易に倒せるなど……」
「自分たちの力を過信しすぎているんじゃないのか?」

 それに“闇ギルド”の人間達は俺の言葉に呻いてから、すぐにはっとしたように、

「あ、あの方々の手を借りて我々こそが覇権を握るはずなのに、こんな、こんなものが呼ばれるとは……忌々しい」

 そう言って憎々しげに吐き捨てながら、“闇ギルド”の人物たちは、俺から逃げる機会をうかがっている。
 それはそれでいいのだが……俺は、目の前のこいつらのせいで、という思いが吹き上がる。

「俺も、お前たちさえいなければゆっくりスローライフができたんだよな。そういえば」
「え?」
「俺が全部こうやって戦ったり大変な目にあっているのは全部お前たちのせいなんだよな」
「え? いえ、この世界で我々に対抗する意思を持って呼ばれたのでは?」

 そこで“闇ギルド”の人物たちは、恐る恐るといったようにそう聞いてくる。
 何となくだが、この世界を支配しようとする“悪”に対して異世界から呼ばれたヒーローのように俺は思われている気がした。
 確かに現状での行動だけ見れば、そんな風な構図に見えるような気がする。
 だが俺は元の世界でよく知っている。

 そう、二次元と三次元を一緒にしてはいけないのだと!
 そう思いながら俺は、自然と怒りで笑みが浮かぶのを自覚しなが
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