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インフィニット・ゲスエロス
閑話3その隻眼に映るものは(クラリッサ)【表】昼の部
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いくら太郎でも大型本棚を三時間で作るなんて。

そう思って向かった、部隊共有の休憩室には、既に本が仕舞われた本棚が!

なん…………だと…………

思わず○リーチ顔をしてしまった私を、誰が攻められよう。

ぐぐぐ、相変わらず無駄に家庭的なスキルが高いイケメンめ…………

ねじりハチマキと白のタンクトップ1枚で、壁に本棚を繋ぎながら、太郎はラウラ様や部下と談笑していた。

「申し訳ありません、お兄様。副官が失礼な事を…………」

「「「御姉様がすみません」」」

「いやいや、別にお前ら悪くねーだろ。気にすんな」

ぐぐぐ、さわやかモードで皆の好感度を上げるとは卑怯な…………

「それで、その…………これを」

おずおずとラウラ様は代えのシャツを差し出す。

それに笑顔で返しながら、手早くシャツを交換する。

「全く、相変わらず隙の多い」

その鍛え上げられた太郎の上半身に唾を飲むだけの部下たちと違い、シャツを掴んだ瞬間に動画モードにした携帯で(柱の影から)手早く録画した私は(小さな声で)太郎に忠告した。

ふ、これが経験の差というものだ。

そう思っていると、ラウラ様は代えて床に置いたシャツを手早く拾い、胸の裏ポケットに仕舞いこんだ。

「…………いや、シャツくらい自分で洗うが?」

「いえ!副官のミスは私のミス!是非とも私に洗わせて下さい!」

ふ、やはりラウラ様は凄い。

クラリッサは知っていた。

ラウラ様の戸棚の一番下には、太郎のサイズの新品のシャツと、使用済シャツ(洗濯済)が保管してあるのを。

ふふ、流石は隊長。

性癖でも他の隊員より一歩先に行っておるわ。

ラウラ様のぎこちないムーヴに尊さを感じながら、私は皆の中へ混じった。

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