暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百十二話
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
クラインフィールド製の階段を登り、トレイターの甲板へ。

皆驚いていた。

柳韻さんとかポカーンとしてたもん。

奥さんはなんか…束さんだし的な事を柳韻さんに言っていた。

「じゃ、艦内に案内するよー!」

束さんを先頭に艦内へ。

「若。これ衛星画像には…」

「俺が写させてない」

「あ、そう…」

ヴィッサリオンが化物を見るような眼をしていた。

まぁ!化物(吸血鬼)なんだけどね!

「あ、いっ君。私はミハシラをセットしてくるから案内よろしくね〜」

「あいよ」

取り敢えず全員を客室(ゲスト)に案内し終えると、機関室へ向かった。

機関室の入り口は二重扉になっている。

一つめの扉と二つ目の扉の間の小部屋のコンソールに手を触れて、サイオンを流す。

二つ目の扉が開き、機関室に足を踏み入れる。

その部屋は、煌めく粒子が舞っていた。

埃などではない。

GN粒子と呼ばれる、特殊粒子だ。

そして、目の前には大量の円筒がある。

IS用GNドライブを直列同調させたツインドライブの入った筒。

それが二十本。このトレイターの心臓部。

俺の努力の結晶だ。

『ますたーが自重をやめた証拠だね』

やめろ。苦労したんだぞ。

『で?ここに来たのはどうして?』

すこし、空調を弄ろうかとね。

『で?GN粒子を誰の部屋に流すの?』

そんな毒を流すみたいに言うなよ。

『濃度次第じゃ猛毒でしょ?』

この部屋の空気くらいの濃度じゃ致死性皆無だっつぅの。

俺と円香の部屋に流すんだよ。

『ああ。なるほど。この前言ってたね』

そうそう。イノベイターになれば老化は減速して健康体に近づく。

奏の血は応急措置にすぎない。

だから、どうにかして円香にはイノベイターに進化してほしい。

「まぁ、俺のエゴなんだけどね」

「ほう? そのエゴとやらは何だ?」

「姉さん…」

何で居るのさ…

姉さんは直ぐに俺を抱き抱え、機関室を後にした。

そして姉さんの部屋(クルー)へ。

「どしたの姉さん?」

「……………」

姉さんはベッドの上で胡座をかき、その上に俺をのせていた。

両手を俺のお腹の前で組んでホールドしている。

「私は、日本で記者会見をした後、直ぐにドイツへ向かう」

「え? あ、うん?」

「だいたい一週間だ」

まぁ、妥当だな。

「家に居られるのは、2日くらいだろう」

そりゃぁ、そうだろう。

ん…? 要するに姉さんは…

「さみしいの?」

「………………………………………うん」

抱きしめる力が少しだけ強くなった。


[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ