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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十六話 命の理由 1
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いました」

「「えっ!」」「……」

その事態になのはとシグナムは声を上げ、アスカは窓の外に目を向けた。

「すぐにそちらに向かいます!」

通信を切ったシグナムがアクセルを踏み込む。

「大事なければ良いのだが」

「そうですね……」

シグナムもなのはも、心配そうであるが、ただ一人、アスカはぜんぜん緊張感の無い事を考えていた。

(シスターが怖かったんじゃないかなぁ〜、なーんて言ったらヒドイ目にあうから言わないけどね……)





魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者、始まります。





アスカside

病院の駐車場に到着するなり、シスターシャッハが駆け寄ってきた。

相当焦ってるみたいだな。

「申し訳ありません!」

駆け寄るなり、高町隊長とシグナム副隊長に、シスターは深々と頭を下げた。

って言うかさ、隊長の背中に隠れてしまうオレの背丈っていったい……

「状況はどうなってますか?」

身長について軽くヘコんでいるオレをさて置き、高町隊長がシスターに聞いている。

「はい。特別病棟とその周辺の封鎖と避難は済んでいます。今のところ、飛行や転移、侵入者の反応は見つかっていません」

シスターの説明に、少なくとも病院内にはいるって事が分かる。

「外には出られない筈ですよね……では手分けして探しましょう。シグナム副隊長とシスターシャッハは建物の中を、私とアスカ君は外を探します」

よし、高町隊長と二人っきりでの探索だ!テンション上がる〜って思っていたら……

「アスカ、来ていたのですか?」

シスターの一言で一気に冷めてしまったよ。

「いましたよ!さっきから!」

オレは、高町隊長とシグナム副隊長の肩の間から背伸びして答えた。

もうちょっと背丈が欲しい……割とマジで。

「では、気をつけて行きましょう」

シグナム副隊長とシスターが病院の中に入って行くのを、オレは見届けた。

「オレ達も探すとしますか。小さい女の子が一人だなんて、きっと心細いと思ってますよ」

「そうだね。早く見つけて、安心させてあげようね」

オレと高町隊長も、この広い庭を手分けして探す事にした。

まあ、子供一人、すぐに見つかるでしょ。





outside

病院内を探すシグナムとシャッハが並んで廊下を歩く。

万が一を考え、ツーマンセルでの行動を取ったのだ。

「検査では、一応危険は無かったのですよね?」

シグナムがシャッハに尋ねる。

「ええ。魔力量はそれなりに高い数値でしたが、それも普通の子供の範疇でした」

シャッハの答えに、シグナムはその長い眉を潜めた。


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