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SAO─戦士達の物語
MR編
百五十五話 アイリのドキドキ恋バナタイム
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「はい、ぽーんっ!」
振り抜いた直剣が、寸前まで動く骸骨出会ったモンスターをしゃれこうべに変える。自分で発した擬音の通りポーン、と飛んで落下してくる頭蓋骨を最後についでとばかりに縦に一閃しながら、その勢いのままアイリは振り向いた。

「よーし!そっち片付いたー!?」
「うん!」
呼びかけた先で、消えかけのポリゴン片をバックに闇妖精(インプ)の少女がニカリと笑った。どうやら言われるまでもなく、既に自分の側のモンスターたちを片付けていたようだ。

「(私の方よか二体くらい多かったと思うんだけどなぁ)」
同じ片手直剣を使っているはずなのに、大分さを付けられてしまっている気がして若干苦笑しながら、ユウキの強さに改めて感嘆する。装備の差と言うよりも、ユウキ自身の戦闘の効率がいいのだろう。より早く、的確に相手の隙になるタイミングを見つけ出し、そこに素早く一撃を叩き込む、その能力に、ユウキは非常に長けている、ALOのプレイ期間は自分も彼女もそう変わらない筈なので、そうで無ければそのDPSの高さに説明が付かない。

「(おまけに回避も最小限の動作でしてるし、滅茶苦茶に動いてるように見えて始動、技後の隙もかなり少ない。センスの塊だね〜、これ)」
「?アイリさん?」
「ん!もー、アイリで良いってば、さん付けなんかこそばゆいから禁止〜!」
「あ、そうだった!」
つい先ほど言われた事を戦闘の間にうっかりと忘れていたらしいユウキはポンと手を叩いて照れたように笑う。

「でもよかったよ〜、ユウキと合流出来て、2人で行動するのと一人とじゃ全然違うもんね」
「うん。でも大丈夫かな?他のみんな……」
恐らくは特にアスナの事を心配しているのだろう、少し落ち着かない様子で視線を彷徨わせるユウキを見て、アイリは少し考えて答えた。

「うーん、でも、キリトやリョウは単独行動にも慣れてると思うし強さも折り紙付き……アスナは、アストラル系が出なければ、強いのはユウキもよく知ってるんじゃない?それに、私達が同じ通路に落ちたってことは……」
「あ、そっか、他のみんなも二人か三人くらいなら合流出来てるかも!」
「そう言う事、少なくとも私達が、リョウたちよりすごーく運がいいんじゃない限りはね」
軽くウィンクして、ユウキと隣り合いながらアイリは歩き出す。

「ねぇねぇ、アイリは、みんなと一緒に居るのって長いの?」
「え?そうでもないけど……どうして?」
アイリがキリトやリョウたちと同じゲームで遊ぶようになったのは、つい最近、ほんのひと月ほど前からの事だ。勿論前の世界、SAOを含めればその限りではないが、あの世界に居た頃は同じゲームをしていただけでお互いの存在すら殆ど知らなかった。そう言う意味でも、付き合いが長いとは言い難いだろう。

「リョウとかキリトとか
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