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ソードアート・オンライン〜剣と槍のファンタジア〜
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2章 生き様
16話 復活と再会と報告と
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 まずリアがはじめに感じたのは、熱さだった。全身を焦がす猛烈な熱は、今までの比ではないほどだ。だが、それでも熱したフライパンよりは熱くなく、やはりここは仮想世界なんだと思い知らされる。

 顔が水面に出ると同時に、その眼に入ったのは、自らのHPバーだった。その減少速度は異常で、すでにHPはイエローゾーンにまで達している。





 このままでは、数秒後にはリアの体はポリゴンになるだろう。一刻も早くこのマグマから上がらなくてはならない。リアは必死に踏み場へ向かって抜き手を切るが、何せんマグマが粘液質でまとわりつくため、なかなか前に進まない。


 

 頭の中で踏み場へのおよその時間を計算してみるが、100%リアのHPが削りきられるほうが早い。ああ、いよいよ自分は死ぬのか…思わずそう思ったとき、リアの頭に一つのことが思い出される。




 リアは唇をかみしめた。もう、これは運だ。賭けるしかない。リアは思い切りマグマをかいた。








 そうして、リアのHPバーが赤く染まった瞬間…





 驚くべきことに、それは一気に右へと押しあがり、半分を少しだけ過ぎたほどまでに回復したのだ。




 思わずリアの顔に笑みがひらめく。どうやら自分は賭けに勝ったらしい。







 そして、もう一つ不可思議なのは、HPの減り具合が先ほどよりも遅いことだ。…そう、先ほどの丁度“倍”くらいの遅さだ。
















 そのおかげで、リアが踏み場に上がるころは、HPバーはレッドゾーンに再び入るか入らないか程度のところで止まった。そう、リアは助かったのである。








 リアは息を切らしながらも、四つん這いになり、笑顔でそっとつぶやいた。



「ツカサ君、最高だよ。…やっぱり大好き」




 








 そんなリアとは裏腹に、インフェルノ・ドラゴンは呆然としたような顔をしていた。



「まさかそなた、コングジスタンスのイヤリングを…?」

「そう、あたり」








 リアはドラゴンに向き直り、にやりと片方に笑みを浮かべ、髪に隠れている右耳をあらわにさせた。







 コングジスタンス。その意味は“共存”。


 そのイヤリングの特性は、“このイヤリングを装備しているどちらかのプレイヤーのHPがレッドゾーンに入ったとき、イヤリングを装備している両方のプレイヤーの総HP数を足して2で割った数字がHPバーとして現れる。その時、すでにHPは共有され、連動しているため、片方のプレイヤーが攻撃を受
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