暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第1章 これから始まる物語
第3話 終りの始まり
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 ボクが使用する魔法――行使できる魔法は、リリカルなのは世界の魔法だけだが――の中に、
 探査魔法というものがある。
 サーチャーという情報収集用の小型スフィアを通じて、
 映像を術者に届けるという、使い勝手のいい優れた魔法である。


 原作が始まったからと言って、学校がなくなるわけではない。
 いつも通り授業が終了し、放課後の教室で、クラスメイトと雑談していた。
 一見、雑談に興じているだけに思えるだろう。
 だがしかし、実際は、サーチャーから送信されてくる映像を
 マルチタスクを使って覗いていた。
 今は、兵頭一誠と天野夕麻――堕天使レイナーレの変装した姿だ――が、
 笑顔で会話する映像が流れている。
  
  
(主よ。対象は、女子高生に扮した堕天使と合流したようだ)
(ありがとう、ザフィーラ。こっちでも確認したよ)

 
 狼形態のザフィーラにも、兵頭一誠の尾行をさせてある。
 彼とも、念話でリアルタイムに会話できていた。
 つまり、クラスメイトとの雑談。サーチャーによる監視。ザフィーラとの念話通信。
 最低でも3種類の行為を同時並行して、行っているのである。
 マルチタスクとは、つくづく便利である。


(それにしても、兵頭君は、張り切っているなあ)
(フン。エロ魔人のあいつのことだ。いまごろ頭の中は桃色一色だろうよ。下心が見え見えだぜ)
(まあまあ、落ち着いてヴィータちゃん。エロ魔人には同意するけれど)


 他のメンバーは自宅で待機している。
 彼女たちも、サーチャーの映像をみながら、不測の事態に備えている――はずだ。


(いつも私の胸をじろじろ見てくるからな。主はやてに止められなければ、とっくにレヴァンテインの錆にしている) 
(あはは、彼は、おっぱい星人だもんね)
(――マスターも人のことを言えないと思いますよ)
(ケッ)


 この世界では、「魔法」とは、悪魔が行使する技術を指すことが多い。
 人間にも魔法使いはいるが、悪魔式の魔法を人間用に改良して行使しているにすぎない。
 したがって、異世界の魔法体系など思いもよらないだろう。


(あらあら、気に病まないでヴィータちゃん。女は胸の大きさじゃないわよ?)
(シャマル。おまえ後で覚えていろよ)
(ヴィータには、ヴィータのよさがある。気にしてはだめだよ)
(――とかいって、はやてもあたしの仲間じゃねーか)
(な、なんのことかな?いまのボクは、ナイスバディでございますことよ)


 聡いものならば、サーチャーに、感づかれる可能性はある。
 しかしながら、未知の魔法に対して常に身構えることは、難しい。
 すなわち、ボクたちが秘匿する限りにおいて、魔法――便宜的に、以後リリカル魔法と
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ