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魔弾の王と戦姫〜獅子と黒竜の輪廻曲〜
ミライトーク『アルサスの平穏』
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ものだ。
まさか―――――兵を貸してくれだなんて、本当に言うとはな。
確かに、あの時の賭けは私の負けかもしれん。

凱「ありがとう、エレン。それにアルサスは王都から離れていることもあって、唯一で『影響』を受けにくい場所だもんな」
リム「??どういうことでしょうか?」

凱の言葉の真偽が読めず、思わずリムは「らしくない」言葉を発した。ティグルに講義を鞭撻する、教師たる彼女らしくもない言葉を。
凱でなくフィーネが代弁した。

フィーネ「あのような少年が育つには、こういう環境でないといけない――」

ブリューヌでは侮蔑されている弓を最大限生かせる環境――数多くの狩猟環境が隣接するヴォージュ山脈。
何より、アルサスの住民の声が、そこに住む主の耳が隣り合っていること。現状に合わなくなってきた今が、即座に伝わるアルサスのキズナ。
弓ひとつであらゆる敵をい倒し、そしてガヌロンさえも止めて見せたティグルの腕の冴えは、アルサスという環境から培われたものだ。

リム「なるほど――例えば王都で育った少年の多くは、ロランの武勇と始祖シャルルの伝説に憧れて『騎士団』に入りたがりますしね」

凱「それはそれで嬉しいんだけど、それでは多分、ティグルのような『英雄』は生まれてこない。ブリューヌ……いや、世界全体を変えるような大きな存在を育てることもできない。そもそも国や体制がその可能性の萌芽をつぶしているかもしれないんだ」

ミラ「……ガイ」

凱「その点、アルサスはうまい具合に王都から離れている。確かに流通は少ないし、不便のほうが先立ってしまうけど、上から『支配』されてないぶん、根底には『自由』があって大きな『可能性』を感じるんだ」

エレン「??そうだな。ガイの言う通り、私たちはティグルのその『可能性』に導かれて、『原作(セカイ)』はこうも変わっていったのだからな」

ミラ「ええ、ガイの言葉には賛成ね。ブリューヌから……こういった場所を無くしてはいけないんだから」
リム「そうですね。必ずや私たちがアルサスを守り抜かなくては」










〜ミライトーク〜

『アルサスの平穏』

―完了?




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