ペルソナ3
2056話
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。となると、致命的な損傷とかエラーとか、そういうのはなかったって事だよな?」
「そうなるな。本来なら、1月31日までに向けて、性能を強化しておきたかったのだが……」
真面目な、それこそつい先程までの顔を赤く染めた乙女らしい美鶴ではなく、桐条グループの令嬢、そしてS.E.E.Sの指揮官として、真面目な表情で美鶴が呟く。
1月31日。それが何を意味しているのか、十分に理解しているからだろう。
そう、ニュクスが目覚める日にして、人類の審判の日と言ってもいい。
1つの世界の人類の命運を決める戦いに参加出来るのは、影時間に適性があり、ペルソナを使える者だけ。……まぁ、ペルソナが使えなくても高い戦闘力を持つ、俺という存在もいるのだが。
ともあれ、1月31日というのはそのような日なのだ。
美鶴が真剣な表情になるのも当然だろう。
毅然とした表情を浮かべてはいるが、それでも美鶴はまだ18歳の子供……とは言えないが、大人とも言えない、そんな時期だ。
緊張からか、恐怖からか分からないが、美鶴の手は微かに震えている。
俺は何も言わず、そっと美鶴の手を握る。
「っ!?」
いきなり手を握られた事で一瞬驚いた様子の美鶴だったが、すぐにそれをやったのが俺だと気が付くと、微かに笑みを浮かべた。
「アクセル……勝てる、よな?」
「ああ」
美鶴の問いに、一瞬の躊躇もなく断言する。
「俺を信じろ。今まで幾つもの世界を救ってきた男だぞ? ニュクスの1匹や2匹程度、どうとでもしてやるよ」
まぁ、結果的に世界が救われたという方が正しいのだが……ともあれ、俺の言葉に美鶴は笑みを浮かべてそっと体重を預けてくるのだった。
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