暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2055話
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ードするのは当然といったところか。
 ……シャドウミラーの事を教えた時、俺の20代の姿とかも見せるべきだったか?
 そう考えるも、取りあえず美鶴がリードをしてくれるというのなら、エスコートを任せるとしよう。
 ん? 女が男をリードする場合でも、エスコートという表現でいいのか?
 一瞬そんな疑問を抱いたものの、今は特に気にしない事にする。

「さて、乗ってくれ。まずは池袋にある水族館からだ」

 そう言う美鶴に誘われ、俺は車に乗る。
 車の中は、以前俺が見た時とは明らかに違う。
 つまり、この黒塗りの高級車は以前俺が乗ったのとは別の車という事になる。
 桐条グループ程の企業規模であれば、こんな風に多くの高級車を持っていてもおかしくはない、か。
 そんな風に思いながら、俺は車の中に乗り込むのだった。
 どうやら、今日も影のゲートの出番はないのだろうと思いつつ。





「うわぁ」

 水族館に入り、俺の口からそんな声が漏れる。
 そこには、様々な感情が込められていた。
 まず、水族館中がクリスマスに相応しい、どこか幻想的な感じに飾り付けられているというのがある。
 ……そして、他にも込められた感情は、カップルの多さに対するうんざり感。
 まぁ、誰だって考える事は一緒だよな。
 それでもまだカップルが多いだけで、家族連れとかは殆どいない事もあり、子供が泣き叫ぶような声とかが聞こえてこないだけいいのか。
 桐条グループの力を考えれば、それこそこの水族館を貸し切りにしたりといった真似も出来たのだろうが、そうしない辺り、美鶴らしい。

「アクセル、向こうに熱帯魚コーナーがあるらしいぞ。少し行ってみないか?」

 そう告げる美鶴だったが、当然のようにその容姿は周囲から頭1つ……いや、2つ、3つといった具合に抜け出ている。
 当然のようにそんな美鶴には周囲の男達の視線が集まり、俺には嫉妬の視線が向けられ……そして最終的に、一緒にいる恋人に抓られたり、足を踏まれたり、脇腹を殴られたりといった真似をする。

「へぇ……熱帯魚らしく、随分とカラフルだな」

 熱帯魚のコーナーでは、赤、青、黄色、緑……それ以外にも様々な色をした魚が泳いでおり、見ている者の目を楽しませた。

「最近では温暖化の影響で、東京湾とかでも熱帯魚が見られる事があるらしいな」
「あー……そう言えばニュースでやってたかも?」

 そして熱帯魚を見た後はクラゲのコーナーに。
 海で実際に泳ぐ者にしてみれば、クラゲというのは邪魔以外のなにものでもないだろう。
 漁で網の中に大量のクラゲが入っているなんてニュースは、夏に何度か見た記憶があるし。
 だが、こうして水族館で見る分には、クラゲは見ていて楽しい生き物にしか見えない。

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