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転生とらぶる
ペルソナ3
2050話
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なる度に現れたシャドウだな」

 イレギュラーシャドウという言い方では、何を言ってるのか分からないと思ったからだろう。美鶴が改めて説明する。
 そんな美鶴の説明に、望月は頷く。

「そうだね。そして今日は満月。本来であれば12のアルカナはいなくなった。けど……今日の影時間だっけ? それになった時に、僕は全てを思い出した。シャドウの正体、そして僕がどのような思いなのか……」
「待て。シャドウの正体だと? お前は、シャドウの正体を知っていると言うのか!?」

 勢い込んで尋ねる美鶴だったが、望月はそんな美鶴の態度を全く気にした様子もなく、話を続ける。

「シャドウというのは、母なる者の断片。シャドウの目的は、母なる者の復活。……僕という死の宣告者の存在に引き寄せられて、母なる者の目覚めは始まる」

 死の宣告者、か。
 また、随分と大袈裟な表現だが……俺の中にある念動力が、望月から感じている圧倒的な危険は、その死の宣告者というのが関係しているのだろう。

「さっきから何度も口に出している、母なる者ってのは……何なんだ?」

 壁に寄りかかっていた荒垣が、鋭い視線を望月に向け、尋ねる。
 荒垣にしてみれば、望月については殆ど知らない相手だ。
 それだけに、有里や順平といった望月と親しい者には聞けないような事も聞けたのだろう。
 まぁ、その気持ちは分かる。望月の話を聞く限り、その母なる者ってのが影時間やら何やらに大きな影響を与えているのは間違いないのだから、。
 であれば、その母なる者という相手の正体を知りたくなっても当然だろう。
 だが、そんな荒垣の問い……半ば詰問と言ってもいい質問に、望月は首を横に振る。

「母なる者は、大いなる者。残念だけど、君達の言語にそれを示す言葉がない以上、正確な情報を伝える事は出来ないんだ」

 そこまで言った望月は、小さく溜息を吐いてから再び口を開く。

「10年前、人間の手によって無数のシャドウが1ヶ所に集められた。そこで僕は生まれたんだ。……けど、生まれる途中の結合が何故か途中で止まってね」

 その望月の言葉が何を意味しているのかは、それこそこの場にいる者であれば誰でも理解出来る。
 それは、つまり……10年前に行われた実験。
 そして、その実験を阻止したのは……

「お父さん」

 ゆかりが、小さく呟く。
 幾月によって父親の残した映像を改変されるという目に遭ったゆかりにしてみれば、実際にその時の事を経験した望月の言葉は、大きな意味を持つのだろう。
 もっとも、幾月の残していったコンピュータ等の中には、あの映像の改変されていないオリジナルのデータが残っていたらしいので、きちんと本当の父親の遺言を見る事は出来たらしいのだが。
 ともあれ、望月のその言
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