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ドリトル先生と和歌山の海と山
第八幕その三

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「この人はね」
「そうだよね」
「いや、この人ならいいかな」
「見ても嬉しいね」
「やっぱりこの辺り人気よね」
「歴史のうえでのね」
「そうだね、信玄さんは本当にね」
 先生も信玄さんのことを脳裏に浮かべつつお話します。
「人気があるよね」
「そうそう、凄くね」
「恰好いいしね」
「漢らしくて器も大きくて」
「日本にこうした人がいたんだって」
「そう思えてね」
 それでというのです。
「見ていて嬉しくなるよ」
「この人のお墓だって」
「いやあ、この人のお墓もあるんだ」
「凄いね」
「そうだね、そしてこちらはね」
 先生が次に紹介した人はといいますと。
「上杉謙信さんのお墓だよ」
「信玄さんのライバルのね」
「越後の龍だね」
「とても強かった信玄さんと互角以上に戦えた」
「毘沙門天の化身だね」
「その人だよ」
 まさにというのです。
「この人はね」
「ううん、恰好いいね」
「謙信さんもね」
「強くて正しくて恰好いい」
「謙信さんはそんな人よね」
「信玄さんも恰好いいけれどね」
 それでもと言う先生でした。
「謙信さんも同じだけだね」
「恰好いいよね」
「何か時代劇観ていて思うわ」
「信玄さんも謙信さんも恰好いい」
「どっちも応援したくなるわ」
「そうだね、僕が見てもね」
 先生にしてもです。
「歴史を学んでいてね」
「信玄さんと謙信さんはね」
「恰好いいよね」
「強いしね」
「それぞれタイプは全く違うけれど」
「そう、二人共タイプはね」
 それはというのです。
「見事なまでに違うよね」
「何ていうかね」
「水と火?」
「それ位違うよね」
「ライバル同士で」
「そんな風よね」
「それがかえっていいんだよね」
 まさに正反対だからというのです。
「信玄さんと謙信さんは」
「何度も戦ったしね」
「川中島で」
「それでも結局勝負はつかなくて」
「信玄さんも謙信さんもね」
「相手を倒すことは出来なかったんだよね」
「そうだったんだ、お互い強かったけれどね」
 信玄さんも謙信さんもです。
「けれどね」
「それでもだよね」
「結局決着はつかなくて」
「それでね」
「引き分けみたいな形になって」
「川中島での戦いは終わったんだね」
「そうだよ、沢山の武将や兵の人が倒れたけれど」
 川中島で何度も行われた戦いの中で、です。特に四度目の戦いでそうなったことは先生も知っています。
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