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193部分:ラグナロクの光輝その四十七
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ラグナロクの光輝その四十七

「総帥、いえ」
「私はパルジファル=モンサルヴァートですよ」
 そこから先は言わせなかった。
「それ以外の何者でもありません」
「左様ですか。それでは総帥」
「はい」
「神々の黄昏の後には何が残るか御存知ですね」
「人の世界が」
「そう、人の世界が」
「それで宜しいではありませんか」
 パルジファルはあらためてこう述べた。
「アースもニーベルングも離れた世界もまた。素晴らしいものになりましょう」
「ですが」
「何、彼等ならやってくれます」
 彼は仲間達を信じていた。
「彼等ならば。ですから」
「宜しいのですね、ラグナロクを行われて」
「それが運命ですから」
「そうなのですか。私はよいのですが」
「私もまた。それだけで全てが終わるわけではありませんから」
 ラグナロクの後もある。それが現実であった。
「そうですか。そこまで仰るのなら」
「ではまた。最後の時まで」
「はい、最後の時まで」
 それ以上は話すことはなかった。二人は話を終わらせた。
「御機嫌よう」
 そして別れを告げてモニターを切った。それから彼はブリュンヒルテから入手したデータを下に新たな兵器を開発した。そのうえで他の六人を集めた。
「いよいよなんだな」
 会議室の円卓に座る七人。まずはジークムントが口を開いた。
「ヴァルハラへの殴り込みは」
「はい。その数百個艦隊」
「百個」
「艦艇の数にして五千、補助艦艇を入れると一万を越えます」
「かってない艦隊の数だな」
 ヴァルターがその数を聞いて呟いた。
「第四帝国でもそれだけの数を一度に動員したことはない」
「我々が一個艦隊を集めるのに苦心していたのと比べると。空前絶後の数だな」
「要するにそれだけの数の軍勢が必要だということだな」
「そういうことです」
 パルジファルはトリスタンの言葉に応えた。
「帝国も全ての戦力を集結させているでしょう。その数はムスッペルスヘイムのそれに匹敵するでしょう」
「ムスッペルスヘイムの時の様にか」
「そう、そして」
「黒竜だな」
 ジークフリートが問うた。
「ファフナーとファゾルト」
「そう、それもいます」
「どれだけいるのか、それが問題だが」
 タンホイザーが述べた。
「それはもうわかっています」
「では。どれだけなのだ?」
「ファフナーが六体、そしてファゾルトが一体です」
 パルジファルは答えた。
「ファフナーは一回り強化され、ファゾルトはファフナーを遥かに強大にしたものです」
「そうか、やはりな」
 これは六人にも想像がついていた。それを聞いても驚きはしなかった。
「まずファフナーはこちらのミョッルニルで迎撃するしかない」
 ローエングリンが言った。彼等にはもう黒竜
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