暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2034話
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レギュラーシャドウが顔された以上、幾月が行動を起こすのはそう遠くないと思う。
 それこそ、下手をすれば今夜これから……という可能性も否定は出来ない。
 それよりも前に、何とか幾月の切り札たる埋伏の毒を見つけておきたいところだが……
 結局、どうやってその埋伏の毒を見つけるかが問題になるという場所に戻ってくるんだよな。
 うーん、こうしてぱっと思いつくのは……鵬法璽?
 いや、鵬法璽の効果は絶大だが、だからってどんな契約をすればいいんだ?
 幾月とは絶対に敵対するようにする事? もしくは、全てを正直に話す事?
 ……前者はともかく、後者はこの先の人生を生きていく上で致命的な事になりかねないから、止めておいた方がいいだろうな。
 そうなると、次に思いつくのは……うーん。こう、ぱっと思いつく内容がないな。
 そもそも、鵬法璽を使うにしても、コロマルにどうやって使えばいいんだ?
 寧ろそういう意味なら、アイギスにも使えるのか?
 いや、フェイトに使えたのなら、アイギスにも使える筈……
 そう思った時、何かが俺の中に引っ掛かる。
 何だ? 俺とアイギスの間にある関係は、そこまで深いものではない。
 寧ろアイギスと深い関係にあるのは、有里だろう。
 なのに、何故……
 その瞬間、半ば条件反射的に幾つものイメージが俺の中に浮かぶ。
 アイギスと初めて会ったのは、屋久島。
 そのアイギスを調整したのは幾月。
 ゆかりの父親の映像を改ざんするだけの技術が幾月にはある。
 アイギスは人の形をしていてもロボット……アンドロイドとでも呼ぶべき存在。
 つまり……

「アイギス、か?」

 思わず呟かれた俺の言葉が周囲に響き、その場にいる全員がアイギスに視線を向けるのだった。

「何でありますか?」
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