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天体の観測者 - 凍結 -
レーティングゲーム─終極─
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は言えないが。
 身体の至る箇所が燃え、怪我を負っている。

「…えい。」

 続けて真横から途轍もない速度で飛んでくる岩石。
 投石を行うは戦車である小猫だ。

「邪魔だ!リアスの戦車!」

 だがライザーはそれを一蹴。
 フェニックスの業火によりその岩石を即座に消失させ、燃え散らかせる。
 小猫にフェニックスの炎が迫った。

「…舐めないでください。」

 その小さな身に炎が迫りながらも小猫は焦らない。
 仙術を行使することで獣人化し、身体のあらゆる能力を飛躍的に上昇させる。

 ウィス直伝気功波を即座に掌に創り出し、ライザーの炎と激突させ、掻き消した。
 
「ち…!」

 想像以上にリアスの眷属達の能力が上昇していることにライザーは驚きを隠せない。
 想定外の事態だ。

「喰らいなさい!」

 光力と魔力を混ぜ合わせた極大の閃光がライザーの身に直撃する。
 休む暇も存在しない。

「グ…ッ!?グォォーー!?」

 全身隈なく焼き尽くされたライザーは思わず苦悶の表情を浮かべる。
 何という威力。

 これが自身の女王であるユーベルーナを一撃でリタイアさせた攻撃。
 成程、驚異的な威力だ。

「はぁはぁ、先ずはお前から始末してくれる、リアスの女王!!」

 息を絶え絶えにしながらもライザーはフェニックスの力を行使する。
 瀕死の状態とは思えない程の威力だ。
 
「きゃああー!?」

 同じく満身創痍の状態の朱乃もライザーの攻撃の直撃を受け、墜落してしまう。
 彼女も度重なる力の行使により息も絶え絶えの状態なのだ。

魔剣創造(ソード・バース)!」

 落ちる朱乃に止めを刺そうとするもまたしても邪魔が入る。
 眼下を見下ろせば復活した木場の姿が。

「はぁはぁ、いい加減しつこいぞ、貴様ら!ゾンビか、お前達は!?」

 不死の象徴である自分が相手をゾンビと述べるとはこれ如何に。
 リアス側には回復役である僧侶のアーシアがいる。

 彼女をリタイヤさせない限り現状が好転することはない。
 故に幾度も彼女を仕留めようとするも、その度に邪魔を受けてしまう。



 そんな中、アーシアと一誠の傍で佇むリアスの姿が映った。
 リアスは掌を胸の前で掲げ、一心不乱に滅びの魔力を一点に集中させている。

 圧縮、圧縮。
 限界にまで滅びの魔力を凝縮させ、圧縮に圧縮を重ねること幾度。

 紅き魔力の波動が周囲へと迸り、その存在感を周囲の空間へと波及させていく。

「く…くぅ…!?」

 それに伴う反発。
 やはり慣れないことはするものではない。

 明らかにリアスが無理をしているのは一目瞭然であった。
 幾らウィスに鍛え
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