二十一枚目
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「君は悪魔になったのさ…姫島朱乃ちゃん☆」
「え?」
混乱している姉さんに事情を話す。
「姉さん、姉さんは一度死んだ…」
「ええ、心臓を…」
「だから、姉さんを悪魔として甦らせるよう、悪魔と契約した。
安心して、グレモリー家は劵属を家族のように大切にする家だから」
姉さんを抱きしめていた腕を解き、立ち上がる。
セラフォルーレヴィアタンに相対する…
「さぁ、少年。願いは叶えた…
契約通り、君の全権利を貰おう」
「かまわない」
「待って!篝!それでは貴方は!」
「姉さん、大丈夫だよ…」
俺が居なくても、世界は変わらない。
きっと、原作通りになるだけだ。
「俺は、大丈夫」
「ヴァーリはどうするのですか!」
ヴァーリ…か…
「大丈夫、会いに行けるさ…」
きっと、ロストなら、行けるだろう…
「ですが!」
「姉さん!俺は…大丈夫。
さぁ、セラフォルーレヴィアタン…俺をどうしたい?」
魔王少女に、問いかける。
「うーん…じゃぁ…」
「君は私のクイーンになって☆」
そうか…
「いいだろう、アンタのクイーンになってやる」
「ふふっ…契約成立…」
彼女は見た目相応の笑顔を浮かべた。
「じゃぁ、転生といこうか☆」
彼女の手のひらに魔方陣が浮かび、そこから一つの駒が現れた。
「少年」
彼女が駒を差し出す。
「ああ」
俺は駒を受け取った。
掌に乗せ、顔の前に掲げる。
「我、セラフォルーレヴィアタンの名に於て命ず。
姫島篝よ、悪魔となり、我が女王となれ!」
彼女の言葉と共にイーヴィルピースが輝き…
四散した。
しかし、四散した駒は一瞬にして集まり…
龍の意匠を持った翡翠の駒となり、俺の胸に吸い込まれた。
「なに…それ…?」
「知らん…さて、我が主様。
何なりとお申し付けください」
俺は大仰な御辞儀をした。
「んー…そうだねー…取り敢えず駒の事は置いといて…挨拶かな?」
挨拶?
セラフォルーレヴィアタンが、俺を…否、俺の後ろを指差した。
振り向くと、そこにはアザゼルが居た。
「篝、どういうことだ?」
「アザゼル…」
「おー?アザゼル!久しぶりー☆」
「セラフォルー…説明して貰おう」
「いいよー☆」
俺を挟んでアザゼルと相対していたセラフォルーは俺を追い抜き、アザゼルの目の前に立った。
「あの少年のお姉さんが殺されたから彼は自らの全権利と引き換えにお姉さんを甦らせたんだよ☆」
「篝?」
「真実
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