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提督はBarにいる・外伝
キムチ料理でホットな一夜に・その3……からのオチ担当無双
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「成る程〜……しかし、それだと金剛さんの所には帰ってこない可能性もあるのでは?」

 青葉の更なる追求に、金剛は少し頭を捻りながら

「私は花というより、ミツバチの巣みたいな物デスかね?darlingが飛ぶのに疲れたら必ず帰ってきて、羽を休める場所……だから私はドーンと構えて、待ってるだけでいいのデース!」

 にゃははははは!とテンション高く高笑いする金剛。だが、俺は声高に言ってやりたい。お前らを花に例えるなら、半分以上が食虫植物じゃねぇかと(虫を捕まえて養分吸い取る的な意味で)。何やら上条君が恋バナ?に花を咲かせている一角に視線を送ってソワソワしているが、あそこに突っ込んで行っても爆死するのが目に見えている。だから俺は優しく肩に手を置いて、『止めとけ』という意味を込めて首を左右に振る。君子危うきに近寄らずって奴だ。どうにか伝わったらしく、上条君はコクリと頷いてそちらへ視線を送る事は止めた。





 それからも長い時間、大いに飲み、食べ、騒ぎ、楽しんだ。楽しい時間はあっという間に過ぎるというが、気付けばもう午前0時を回ろうとしている所だ。

「さて、そろそろお開きにしよう」

 ウチの連中からは再びブーイングの嵐だ。盛り上がって来た上にいつもなら後3時間はどんちゃん騒ぎをしている時間だからな。

「お前らは好きにしてろ。払うモンはキッチリ回収するしな。ただ、上条君達はそろそろ休まないとキツいだろ?」

 上条君達は明日の朝早くにここを発って空港に向かい、そこから一般の航空機で日本へと戻る手筈になっている。さすがに貫徹で送り出すのは年長者としても階級が上の者としてもやっていい事ではない。

「部屋は用意させてある。風呂もウチは24時間使い放題だから、入りたければ使うといい」

「何から何まですいません、ホント……」

「気にするな。まだ若いんだから、歳上の厚意は素直に受け取っとけ」

「……ウッス」

「では、ご案内しますね」

「では大将、ごちそうさまでした!」

 そう言って赤城が立ち上がり、上条君一行を先導していく。しかし、前途有望そうな若手じゃねぇか。ジジィの見立ても案外アテにならねぇなぁ……ったく。

「ん……あれ?」

「ん、どうしました司令?」

 俺が変な声を出した事に、カウンターで飲んでいた青葉が首を傾げる。

「いや、今日演習やった相手の提督の名前……なんだったっけか?」

「はい?ついさっきまでここで一緒に騒いでたじゃないですか!まさかボケたんですか」

「まさか。いや、でも……あれ?」

 思い出せない。まるで頭の中でその記憶だけが消しゴムで消されたかのように、すっぽりと抜け落ちてしまっている。まさか、本当にボケたのか?……いや、
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