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ドリトル先生と和歌山の海と山
第五幕その二
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「周りが瓦礫の山になっても天守閣だけは無事って」
「とんでもないお話だね」
「そこまで運がいいんだ、今の大阪城の天守閣はね」
 そうだというのです。
「そこは和歌山城と違うね」
「そうなんだね」
「それで今のこの天守閣は三代目ね」
「空襲で焼けたけれど復活した」
「三代目なのね」
「そうだよ、その天守閣に今から入ろうね」
 そうしようというのです。
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