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とある3年4組の卑怯者
137 高原
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連れて花輪家へと向かった。その正面の庭には既にヒデじいがマイクロバスを準備していた。花輪もミス・ビクトリアを連れてその場にいた。
「Hey、Good morning、西村君」
「やあ、おはよう、花輪クン」
「高原は寒いから君もタロも風邪を引かないように気を付けてくれたまえ」
「うん!」
 少ししてみぎわと城ヶ崎も現れた。
「あら、おはようっ、花輪クンっ、西村君っ!!」
「花輪くう〜ん、おはよう・・・」
「わ、わかったから離れてくれたまえ、みぎわクン・・・」
 みぎわは花輪に暑苦しく接近した。
「それでは皆さん、御集りになられたようなのでそろそろご出発致しましょう。どうぞバスにご乗車ください」
 ヒデじいは皆をバスに乗せた。バスの車内は犬達もくつろげるスペースも確保されていた。
「うわあ、凄いね!」
「ああ、seatを折りたたむことで僕らの犬達がくつろげるようにしたり、荷物を置けるように利用しているのさ」
「よかったね、タロ!」
 タロは花輪のミス・ビクトリア、みぎわのアマリリス、城ヶ崎のベスと共に仲良くしているようだった。
 ところが、飼い主の方は座る席について少し揉め事があった。
「花輪クン、一緒に座りましょ〜」
「う、四人しかいないから広々と使えるじゃないか・・・」
「そうよっ、花輪クンが困っちゃうじゃないっ!」
「城ヶ崎さん、そう言って花輪クンの隣に座ろうとするつもりでしょ!?そうはさせないわよ!フンッ!!」
「別にそんな事言ってないでしょっ!!」
 みぎわと城ヶ崎は睨みあった。対して男子二名がその場を鎮めようとする。
「もう、一緒に行くんだから仲良くしようよ・・・」
「そうだよ、君達、好きな席に座りたまえ・・・」
「じゃあ、花輪クンと私は隣で決まりね〜」
「ぼ、僕は遠慮させてくれ、baby・・・」
「んもう〜、恥ずかしがり屋さんなんだからあ〜」
 結局、みぎわは花輪の隣に座り(花輪は嫌がっていたにも関わらず)、たかしと城ヶ崎は二人とは反対側の席に座り、前列に城ヶ崎、後列にたかしが座った。こうしてバスは発車した。

 たかしはバスの車窓を眺めていた。その時、城ヶ崎がたかしに話しかけた。
「西村君って前より変わったわよね」
「え?」
「だって前はよく遅刻していじめられてたけど、今はそんな事ないし、何か強くなっているんじゃない?」
「そうかな?」
「そうよ。校内テロの時、あの堀内に二発もかましたって丸尾君が言ってたわ」
「う、うん、そうだね・・・。でもあの時は本当にあいつが許せなかったんだ」
 たかしは堀内の事を思い出すと怒りが少し込み上がった。城ヶ崎は嫌な事思い出させてしまったと思い、慮ろうとした。
「あ、ごめんね、嫌な事思い出させて・・・」
「いや、いいんだ・・・。もうしばら
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