暁 〜小説投稿サイト〜
蒼穹のカンヘル
十一枚目
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
じもの。
今のお前に生と死の境界は存在しない」

「不死……身?」

生と死の境界がない、生きてもいない、死んでもいない、つまり。

「顕界かつ冥界たる世界。
ネクロファンタジア…」

「くく、ネクロファンタジアか。
なかなか面白い事を言うじゃないか」

「笑い事じゃねーよぉ…」

「あといくつか力がある。
一次元に潜り込み瞬間転移する【ロスト】
生物以外のいかなるものも引き寄せる【アポート】。
この二つは既に体感したはずだ。
そしてあらゆる力を概念的に強化する【アクセル】。
体感時間を引き伸ばす【ブレイン】。
有りとあらゆる物を喰らい自らの糧にする【同化】。
有りとあらゆる物を閉じ込め空間をねじ曲げる【ワーム】」

「【ウォール】【リバース】【ロスト】
【アポート】【アクセル】【ブレイン】
【同化】【ワーム】…八つもあるのか…」

ロンギヌスの槍には届かないが…すごいな。

「何でこんなにあるんだ?」

「【同化】【アポート】以外は我が偉大なる同族の力だ。その杖に通してあるリングが我が偉大なる同族達の一部だ」

なるほど、実質的に五体の龍の、それも最上位の天使でもある存在の力か…ちょっと待てよ?

「なぁ…それって大丈夫なのか?」

「何がだ?」

「代償とかないのか?それだけの力をノーリスクで使えるとは思えない」

「確かに我らが力を使うには莫大な代償を必要とする。
ただの人間では宿っても発現すらしない。
ただの人間ではなしかしお前は堕天使の血を引いている。
普通に使うにはほぼノーリスクで扱えるだろう。
ただし、どれ程の力が使えるかはお前の力量次第。
コレは他の神器と同じだ」

俺の力量ね…

「なぁ、所で【同化】と【ワーム】ってどうやるの?」

「【同化】は意識して触れた物を侵食し同化する
【ワーム】は念じた物をねじ曲げる」

怖っ!え?なに?俺って物触っちゃまずい?

「それって日常生活大丈夫なのか?」

「お前が念じない限りな」

そか…気を付けよう

「ふむ、そろそろ潮時か」

え?

「なんの事だ?」

「起きろ寝坊助という事だ」

「は?」

そこで俺の意識はプツンと途切れた。










篝!かーがーりー!起きて!はーやーくー!

「うぅん…」

うるさいなぁ…

「おきろー!」

ばっ!

と布団を剥ぎ取られた。

「うぅん…もちっと寝かせてくれぇ…」

「今日はグリゴリ本部に行くんでしょ!」

………………

「そうだった!」

ガバッと起き上がり急いで居間に向かう。

俺とヴァーリ以外は全員そろっている。

「あ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ