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蒼穹のカンヘル
九枚目
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「家族?」

と不思議そうにしているので。

「そうだぜヴァーリ、同じ家に住んで同じメシを食うんだ。家族だろ」

俺はそう思っている

「かぞ…く…」

「ああ、例え血の繋がりがなくても家族は家族さ」

「うう…ぐすっ…」

はいぃ!?

「や、え、ちょ、なん、え…なんかまずった!?」

ヤベェ!地雷踏んだか!?

って!何で俺に抱き付くの!?そこは普通姉さんか母さんだろ!?

「あらあら、うふふ…」

「………」ムスー

そして何故そうなる女性陣!?

母さんは笑ってるし姉さんはむくれてるし…

と、取り敢えず頭を撫でよう。

「うう…」

泣き止んだかな?泣き止んだよね?

「えっと…ヴァーリ?」

「はね…」

「え?」

「はね…出して…」

はね…羽?俺の翼気に入ったのかな?

「気に入ったの?」

「うん…」

邪魔にならないかな…

「母さん、いい?」

「ん〜……かまいませんよ」

すぅっ、と静かに翼を展開する。

勿論龍の両翼だ。

俺は展開した両翼でヴァーリを包み込む。

「えへへ〜」

嬉しそうで何よりだ…

「篝、少しいいか?」

「何?父さん?」

「後ろを向いてくれないか?」

後ろ?まぁ、いいけど…

「ヴァーリ、動くよ」

「いいよ」

ずりずり、とヴァーリを膝にのせたまま後ろを向く。

「はい、後ろ向いたよ」

何でいきなり?

「あ!」

姉さん?

「篝の翼…増えてる…」

増えてる?それってあり得ないんじゃ…

「あらあら、本当ですわ…」

「うむ…」

はぁ?

「増えてるってどんな風に?」

と、聞いてみたら姉さんが。

「白い翼と黒い翼が二枚ずつになってる」

龍の翼と堕天使の翼で四枚?

でも特に感覚は無いんだよな…

「よく分からないんだけど…ちょっと触ってみて」

と姉さんに言った。

「わかりましたわ」

と言って俺の背中に手を伸ばしたと思ったら…

「ひゃう!?」

な、なんかくすぐったいような気持ちいいような感覚がした。

「あ〜だいたい分かった…でも小さいまんまみたいだね…」

今なら分かる、肩甲骨の辺りから龍の翼が、その下に堕天使の翼が有るのが。

試しに堕天使の翼をぱたぱたしてみた。

「流石に飛べないよな…」

「篝、飛ぶ練習したいか?」

え?出来るの?ならやりたいんだけど。

「飛べるのなら」

「分かった、では明日から始めよう」

やった!

「篝!篝!部屋に行きませんか?
行きましょう!翼をモフモフさせ
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