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提督はBarにいる・外伝
キムチ料理でホットな一夜に・その2
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 上条君の連れてきた川内の言い分ももっともだ。実際、ケッコンカッコカリを普通の結婚と同様に捉えて、1人としかケッコンしない提督も一定数いるがな。大概の提督はジュウコンしてる。……ウチ程にジュウコンしてる鎮守府は少ないがな?

「そんなのは互いの意識の問題だろ。話し合いで解決すりゃ良い話だ」

「でも……」

「いいか?独身の野郎だけが提督になるワケじゃねぇ。当然、妻帯者が提督として着任する場合だってあるだろう。そんな相手に対してもケッコンしたからって愛情を求めるか?違うだろ」

 実際、ケッコンした艦娘に迫られて夜戦(意味深)をしてそれが嫁さんにバレて、離婚した上に不貞をやらかしたと提督を解任された……なんて奴も俺は知っている。当然ながら鎮守府は解体、ケッコンした艦娘とその提督も引き離された。女ばかりの特殊な環境下でその愛情が提督に向くのは仕方の無い事かも知れんが、行き過ぎた愛情が生活を破壊したら本末転倒だろう。

「……じゃあ、金城提督はどうしてるんです?」

「ウチか?ウチは基本自由恋愛だぞ」

 俺は来る者拒まず去る者追わず……というスタンスだし、本妻である金剛もケッコンした者であれば手を出すのは問題ないと明言している。寧ろ、

『darlingの相手は1人じゃハード過ぎるネー……』

 と言っている辺り、お察しだろう。それに、ウチの場合は鎮守府外での恋愛も認めてる。まだ数は少ないが、鎮守府とは無関係の人間と結婚した奴もいるしな。

「えっ、そうなんですか!?」

「あぁ。法律上は何の問題もないしな」

 それに、ケッコンカッコカリはしていても俺以外の人間と結婚した場合は俺は手を出さないというのが暗黙の了解として在る(当たり前だが)。霧島なんかが良い例で、俺と戦力強化の為のケッコンはしているが、ケッコンした当時には既に今の旦那である憲兵の橘君と付き合い始めていたので俺と夜戦(意味深)をした事は1度もない。

「1人目とケッコンする前にルールを明確にしとけば、後は何人とケッコンしようが問題なんてほとんど起きねぇさ……まぁ、後は本人の努力次第だろ」

「はぁ……そんなもんスかねぇ」

 さっきからチラチラと艦娘達から視線を送られているにも関わらず、全く気付いてない辺り、上条君も回りの女も互いに苦労するねぇ……全く。俺は心の中でそっと合掌しておいた。
 
 



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