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ロボスの娘で行ってみよう!
第26話 第5次イゼルローン要塞攻略戦会議
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聞いておく。

「アンドリュー・フォーク中尉だが」
フォークの名前を聞いた、シトレ宇宙艦隊司令長官が渋い顔で話し出す。
「後方勤務本部長。そのフォーク中尉は、士官学校でも教科書通りにしか作戦が立てられず、それゆえ作戦家としては無能だと、既にレッテルが貼られた男だ。デスクワークには力を発揮するのでそちらへ配属したのだが、まさか職責を無視するとは思わなかった」

それを聞いた、後方勤務本部長は納得したと頷いた。
それから統合作戦本部長が仕切り直した。
「宇宙艦隊総司令部からの作戦案はよくできているが説明をしてくれ」

その言葉にヤンとワイドボーンが立ち上がり説明を始める。
「今回の戦法はトールハンマーの射程距離ギリギリで機動を行い敵艦隊を引きずり出しますが、しかしそれ自体は囮です。その間に回廊の危険宙域ギリギリをミサイル艦で進行し要塞にミサイル攻撃を行い要塞の外壁の破壊を行います」

リーファレポートを読んでいた参謀達から、危険ではないかの声が上がる。
「ミサイル艦の防御は弱い、敵艦隊二千隻程度が攻撃してきただけで、作戦は瓦解するのでは無いか」
「その点におきましては、装甲の厚い戦艦を数百隻同行させれば良いと思います」

何故か今回のヤンとワイドボーンの作戦案と説明は精彩にかけるモノであった。
「宇宙艦隊の作戦案は判った、両名ともご苦労。続いて統合作戦本部案だが、ロボス少佐説明を」
「はっ、今回の作戦案は宇宙艦隊とほぼ同じD線上のワルツです」

その言葉に全員から同じなのかとの顔が見られたが、よく見ると一部の者は演技をしているだけであった。

結果的に第5次イゼルローン要塞攻略作戦は、D線上のワルツ案で行う事に決定した。
会議終了後にシトレ宇宙艦隊司令長官、エーデルガルト統合作戦本部長、ヤン、ワイドボーン、リーファの5人が居残り、密かに話していた。

「参加者全員をだますとは、人が悪いなロボス少佐は」
「本部長、司令長官、こうでもしないと、情報がもれる可能性が有りますから」
「今回は並行追撃も行いますが、最初の一歩はD線上のワルツをおこない、それ相応の対処を敵がしてきた場合、情報漏洩の可能性が有るという訳か」

「そうです、その為に情報部へ調査依頼をしていただいたのですから」
「それでグリーンヒル中将が太鼓判を押すバクダッシュ大尉か」
「ロボス少佐は士官学校時代から謀略の冴えは素晴らしかったからね」

「今回のイゼルローン要塞攻略作戦自体を囮に使うとは」
「ヤン、ワイドボーン両少佐にもご協力感謝しています」
「罠は張った、後は獲物が架かるのを待つだけか」

「そうなります、此所でスパイ網を潰しておけば後々に多いなる遺産となるでしょう」
「やるしかないですな、本部長」
「ああ、そうだな
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