暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生と和歌山の海と山
第三幕その十

[8]前話 [2]次話
「今から食べてね」
「お風呂にも入ってね」
「楽しく過ごそうね」
 ホテルでの夜をというのです、そうして実際にです。皆でウツボやお刺身を食べるとこれがなのでした。
 とても美味しくて、です。動物の皆は笑顔で言いました。
「あっ、美味しいね」
「そうよね」
「ウツボもね」
「これはまた」
「そうだね、はじめて食べたけれどね」
 先生も実際にウツボを食べてみてわかりました、そのお味が。そのうえで皆に応えて言うのでした。
「これは美味しいね」
「そうだよね」
「これはまたいいね」
「一体どんな味かと思ってたけれど」
「美味しいわよ」
「本当にね」
「ハマチも新鮮でいいよ」
 こちらも食べて言う王子でした。
「プリプリしててね」
「イカも」
 トミーはイカのお刺身を食べています、そのうえで言うのでした。
「いいよ」
「サザエもいいし」
「お野菜のおひたしや天麩羅もね」
「お吸いものも最高だし」
「どれも美味しいよ」
「御飯だって」
 これは欠かせません、和食なら。
「どれも凄く美味しくて」
「和歌山に来てよかったわ」
「今こぼご馳走を食べただけでそう思えるよ」
「本当に来てよかったよ」
「そうだね、お酒もね」 
 先生は上機嫌で和歌山のお酒を飲みつつ言いました。
「いいしね」
「そしてこれもだよ」
 王子は梅干しを出すのを忘れていませんでした、そちらを使ったお料理も梅干しそのものもちゃんとあります。
「あるからね」
「そうそう、和歌山だからね」
「忘れたらいけないよね」
「ちゃんとこの食卓にも出てるしね」
「だったらね」
 それならというのです。
「こっちもね」
「楽しもうね」
「じゃあ梅干しでもだよね」
「お酒は沢山注文してるからね」
 このことはお酒も大好きな先生らしいです。
「それも飲もうね」
「そうしていこうね、じゃあ飲んで食べて」
「そうしてね」
「お風呂もだよね」
「入ろうね、あとお風呂も後もかな」
「飲むんだよね」
「そのつもりだよ、むしろ今は軽くてね」
 飲むのは程々にというのです、夕食の時は。
「お風呂に入るから」
「それで程々にして」
「お風呂から出たらね」
「本番だね」
「梅干しで飲もうか」
 まさに和歌山名物のこれでというのです。
「そうしようか」
「それがいいね、和歌山だし」
「ホテルの人に梅干しを注文して」
 梅干しそのものをです。
「そうしてね」
「梅干しを肴にね」
「飲もうね」
「上杉謙信さんみたいに」
「これもいいからね」
 梅干しを肴にして日本酒を飲むこともというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ