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オズのトロット
第三幕その十一
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「言葉もないです」
「そうなんだね、けれどね」
「それでもですか」
「これがオズの国だからね」
「それで、ですか」
「そこまで驚くことはないよ」
 恐竜達がカルロス達に笑って言いました。
「別にん」
「このことはね」
「そんなに気にしないで」
「僕達がいても」
「オズの国だからね」
「そうなんだね、じゃあ僕達もね」
 カルロスも恐竜達のお話を聞いて応えました。
「そう考えさせてもらうね」
「そうそう、じゃあここのことを楽しんでね」
「ゆっくりしていっていいよ」
「それで僕達を見てね」
「心ゆくまでね」
「またここに来たいけれど」 
 それでもと言うカルロスでした。
「今はね」
「うん、ここにじっくりといたいね」
「それで恐竜の皆を見てお話したいよ」
「始祖鳥も三葉虫も見たいわ」
「こんな機会滅多にないから」 
 四人もカルロスと同じ考えでした、そしてです。
 五人はトロット達と一緒に恐竜達とお話をして一緒に遊んで外の世界では絶対に味わえない楽しみを満喫しました。そしてです。
 そのうえで、です。夕方に彼等を笑顔でお別れをして旅に戻りました。その時にカルロスは煉瓦の道を歩きつつトロットに言いました。
「いや、最高でした」
「恐竜の皆を見てお話が出来て」
「はい、本当に」
 物凄く明るいお顔で言うのでした。
「夢みたいです」
「外の世界ではね、けれどね」
「オズの国だからこそ」
「こうしたことも普通よ」
「外の世界では夢みたいなことが現実になる」
「それがオズの国だから」
 それでというのです。
「こうしたこともよ」
「普通ですか」
「そうよ」
 まさにというのです。
「だから気にしないで」
「そうなんですね」
「ええ、けれどそこまで喜んでくれてるのなら」
 今も喜びのあまり足取りがうきうきとしている五人を見てです、トロットは笑顔になって言うのでした。
「私も案内してよかったわ」
「全くだよ、君達は今回特に喜んでいるね」
 キャプテンが見てもそうです。
「だとしたらわし等も凄く嬉しいよ」
「人がいいことで喜んでいる姿を見るのもまた楽しいからね」 
 モジャボロもキャプテンと同じ意見です。
「あそこに行って本当によかったよ」
「私達も楽しめたしね」
 教授も学者として恐竜達を見られてまだうきうきとしています。
「最高だったよ」
「じゃあその最高の気持ちのまま夜になったら休みましょう」
 トロットはここでこのお話をしました。
「そしてね」
「はい、そうしてですね」
「近くの川やお池で身体を奇麗にして」
「美味しい晩御飯を食べて」
「そうして寝るんですね」
「朝までぐっすりと」
「そうしましょう」 
 是非にというのです。
「今日もね
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