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おぢばにおかえり
50部分:第八話 はじまってからその六
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ですが凄く奇麗なんですから。
「それじゃあ最初はソフトクリームかしら」
「最初は、ですか」
「ええ。まずはそれを食べて」
 予定が変わっちゃいました。けれどそれもいい感じです。先輩におごってもらうから図々しいですけれどやっぱり。あのソフトが食べたいですから。
「それから駅前ね」
「わかりました」
「ドーナツは何を食べようかしら」
 先輩はそれについても考えます。考える顔もやっぱり奇麗です。それに背も私よりもあって。私があんまりにも小さいんだと思いますけれど。
「飲み物は紅茶ね」
「そうですよね」
 これはわかります。私も紅茶派ですから。
「ドーナツには」
「そうなのよ。そういえば」
「はい?」
「ちっちって寮じゃいつも豆乳よね」
「あっ、はい」
 先輩の今の言葉に答えます。
「そうですけれど」
「どうして豆乳なの?」
 そこを先輩に聞かれました。
「前から思っていたけれど」
「駄目ですか?」
「あっ、駄目とかそういうのじゃなくてね」
 それは違うみたいです。豆乳だから駄目っていうのはやっぱりないです。
「どうしてかしらって。牛乳飲む娘が多いから」
「私豆乳好きなんです」
 第一の理由はこれです。
「それに」
「それに?」
「豆乳飲むと胸が大きくなるそうですし」
「胸が?」
「はい」
 そう先輩に答えます。
「そう聞きましたけれど」
「そういえば私も聞いたことがあるわ」
 先輩は首を捻られました。記憶を調べている感じです。
「キャベツとかもよね」
「キャベツも意識して食べてます」
「アイドルの誰かがそんなこと言っていたような」
 それです。それを聞いて豆乳を飲んでいるんですけれど。
「効果あるのかしら」
「あると思いますけれど」
「牛乳の方がよくないかしら」
 先輩にこう言われました。

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